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OpenShift Dedicated 4

OpenShift Dedicated のアップグレード

Red Hat OpenShift Documentation Team

概要

このドキュメントでは、OpenShift Dedicated クラスターのアップグレードを説明します。

第1章 OpenShift Dedicated クラスターのアップグレード

自動アップグレードまたは手動アップグレードポリシーをスケジュールして、OpenShift Dedicated クラスターのバージョンを更新できます。OpenShift Dedicated クラスターのアップグレードは、Red Hat OpenShift Cluster Manager または OpenShift Cluster Manager CLI を介して実行できます。

Red Hat Site Reliability Engineers (SRE) はアップグレードの進捗を監視し、発生した問題に対応します。

1.1. OpenShift Dedicated クラスターのアップグレードについて

OpenShift Dedicated クラスターのアップグレードが利用可能になったら、Red Hat OpenShift Cluster Manager または OpenShift Cluster Manager CLI を使用して最新バージョンにアップグレードできます。既存クラスターに対して、またはクラスターを作成する際に、アップグレードポリシーを設定できます。アップグレードは、自動または手動で行うようにスケジュールできます。

Red Hat Site Reliability Engineers (SRE) は、OpenShift Dedicated クラスターで利用可能なバージョンのリストを提供します。クラスターごとに、利用可能なリリースの完全なリストに加え、対応するリリースノートを確認できます。OpenShift Cluster Manager により、サポートされている最新バージョンのクラスターのインストールが可能になります。アップグレードはいつでもキャンセルできます。

PodDisruptionBudget で保護されたワークロードがアップグレード時に尊重される期間に対し、猶予期間を設定することもできます。この猶予期間の後に、PodDisruptionBudget によって保護されたワークロードで、ノードから正常にドレインされていないものは、強制的に削除されます。

注記

各 OpenShift Dedicated クラスターの Kubernetes オブジェクトおよび PV は、すべて OpenShift Dedicated サービスの一部としてバックアップされます。アプリケーションおよびアプリケーションデータのバックアップは、OpenShift Dedicated サービスの一部ではありません。アップグレードをスケジューリングする前に、アプリケーションとアプリケーションデータのバックアップポリシーが適用されていることを確認してください。

注記

スケジュールされたアップグレードポリシーに従う場合、即時アップグレードであっても、アップグレードプロセスが開始されるまでに 1 時間以上の遅延が生じる可能性があります。アップグレードの所要時間は、ワークロードの設定によって異なる場合もあります。

1.1.1. 定期的なアップグレード

アップグレードは、クラスターの所有者または管理者が指定した日時に、自動的に実行されるようにスケジュールできます。アップグレードは、その週にアップグレードが利用できない場合を除いて、毎週行われます。

クラスターの定期的な更新を選択する場合は、管理者承認を指定する必要があります。OpenShift Cluster Manager が、管理者承認なしでマイナーバージョンのスケジュールされた y-stream 更新を開始することはありません。

注記

定期的なアップグレードポリシーは任意で設定できます。設定されていない場合、アップグレードポリシーはデフォルトで個別に設定されます。

1.1.2. 個別のアップグレード

個別のアップグレードを選択した場合は、ユーザー自身でクラスターを更新する必要があります。承認が必要な更新バージョンを選択する場合は、管理者承認を指定する必要があります。

クラスターのバージョンが古くなると、限定サポートステータスに移行します。OpenShift ライフサイクルポリシーの詳細は、OpenShift Dedicated 更新ライフサイクル を参照してください。

1.1.3. アップグレードの通知

OpenShift Cluster Manager コンソールの Overview タブからクラスターの履歴を表示できます。アップグレードの状態は、サービスログの Cluster history の見出しの下に表示されます。

状態が変更されるたびに、クラスターの所有者とサブスクライブしているユーザーへの電子メール通知もトリガーされます。以下のイベントに対するメール通知が送信されます。

  • アップグレードがスケジュールされた。
  • アップグレードが開始された。
  • アップグレードが完了した。
  • アップグレードがキャンセルされた。
注記

定期的なアップグレードの場合は、アップグレードが実行される前にも、以下の頻度でメール通知が送信されます。

  • 2 週間前に通知
  • 1 週間前に通知
  • 1 日前に通知

関連情報

1.2. クラスターの定期アップグレードのスケジュール

OpenShift Cluster Manager を使用して、OpenShift Dedicated クラスターの z-stream パッチバージョンの定期的な自動アップグレードをスケジュールできます。アップストリームの変更によっては更新がリリースされない場合もあります。その場合、その週のアップグレードは行われません。

手順

  1. OpenShift Cluster Manager で、クラスターリストからクラスターを選択します。
  2. Upgrade settings タブをクリックして、アップグレード Operator にアクセスします。
  3. 定期的なアップグレードをスケジュールするには、Recurring updates を選択します。
  4. 管理者承認を指定し、Approve and continue をクリックします。OpenShift Cluster Manager が、管理者承認なしでマイナーバージョンのスケジュールされた y-stream 更新を開始することはありません。
  5. クラスターをアップグレードする曜日と時間を指定します。
  6. Save をクリックします。
  7. オプション: ドロップダウンリストから指定された時間を選択して、Node draining の猶予期間を設定します。デフォルトで 1 時間 の猶予期間が設定されています。
  8. 既存の定期的なアップグレードポリシーを編集するには、Upgrade Settings タブから希望する日付または開始時間を編集します。Save をクリックします。
  9. 定期的なアップグレードポリシーをキャンセルするには、Upgrade Settings タブからアップグレード方法を個別に切り替えます。Save をクリックします。

Upgrade settings タブの Upgrade status ボックスには、アップグレードがスケジュールされていることが示されます。次のスケジュールされた更新日時が表示されます。

1.3. クラスターの個々のアップグレードのスケジュール

OpenShift Cluster Manager を使用して、OpenShift Dedicated クラスターを手動で 1 回アップグレードできます。

手順

  1. OpenShift Cluster Manager で、クラスターリストからクラスターを選択します。
  2. Upgrade settings タブをクリックして、アップグレード Operator にアクセスします。Details の見出しの下にあるクラスターバージョンの横の Update をクリックして、Overview タブからクラスターを更新することもできます。
  3. 個別のアップグレードをスケジュールするには、Individual updates を選択します。
  4. Update Status ボックスの Update をクリックします。
  5. クラスターをアップグレードするバージョンを選択します。推奨されるクラスターのアップグレードが UI に表示されます。利用可能な各アップグレードバージョンの詳細については、View release notes をクリックしてください。
  6. 承認が必要な更新バージョンを選択した場合は、管理者承認を指定し、Approve and continue をクリックします。
  7. Next をクリックします。
  8. アップグレードをスケジュールするには、以下を実行します。

    • 今から 1 時間以内にアップグレードするには、Upgrade now をクリックします。
    • Schedule a different time をクリックし、クラスターをアップグレードする日時を指定します。
  9. Next をクリックします。
  10. アップグレードポリシーを確認し、Confirm upgrade をクリックします。
  11. クラスターのアップグレードがスケジュールされると、確認が表示されます。Close をクリックします。
  12. オプション: ドロップダウンリストから指定された時間を選択して、Node draining の猶予期間を設定します。デフォルトで 1 時間 の猶予期間が設定されています。

Overview タブのクラスターバージョンの横にある UI に、アップグレードがスケジュールされていることが示されます。View details をクリックして、アップグレードの詳細を表示します。スケジュールされたアップグレードをキャンセルする必要がある場合は、View Details ポップアップから Cancel this upgrade をクリックします。

同じアップグレードの詳細は、Upgrade status ボックスの下の Upgrade settings タブで確認できます。スケジュールされたアップグレードをキャンセルする必要がある場合は、Upgrade status ボックスで Cancel this upgrade をクリックします。

警告

OpenShift Dedicated で CVE またはその他の重大な問題が見つかった場合、修正がリリースされてから 48 時間以内にすべてのクラスターがアップグレードされます。修正が利用可能になると、その時点から 48 時間以内の希望する最も早い時間に、アップグレードが自動的に開始されることが通知されます。定期的なアップグレードを開始する前であれば、いつでも手動でアップグレードできます。

法律上の通知

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