7.2. OpenShift SDN ネットワークプラグインから OVN-Kubernetes ネットワークプラグインへの移行
OpenShift Dedicated クラスター管理者は、OpenShift SDN ネットワークプラグインから OVN-Kubernetes ネットワークプラグインへの移行を開始し、OCM CLI を使用して移行ステータスを確認できます。
移行を開始する前に考慮すべき事項を以下に示します。
- クラスターのバージョンが 4.16.43 以上である必要があります。
- 移行プロセスを中断することはできません。
- SDN ネットワークプラグインに戻すことはできません。
- 移行中にクラスターノードが再起動します。
- ノードの中断に対して耐性のあるワークロードに影響はありません。
- 移行時間は、クラスターのサイズとワークロードの設定に応じて、数分から数時間までさまざまです。
7.2.1. OpenShift Cluster Manager API コマンドラインインターフェイス (ocm) CLI を使用して移行を開始する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
移行を開始できるのは、バージョン 4.16.43 以降のクラスターのみです。
前提条件
-
OpenShift Cluster Manager API コマンドラインインターフェイス (
ocm
) をインストールしている。
OpenShift Cluster Manager API コマンドラインインターフェイス (ocm
) は、開発者プレビュー機能です。Red Hat 開発者プレビュー機能のサポート範囲の詳細は、開発者プレビューのサポート範囲 を参照してください。
手順
次の内容の JSON ファイルを作成します。
{ "type": "sdnToOvn" }
{ "type": "sdnToOvn" }
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow オプション: JSON ファイル内で、次の例に示すように、オプションごとに 1 つの CIDR とともに、
join
、masquerade
、transit
のいずれかまたはすべてのオプションを使用して内部サブネットを設定できます。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 注記OVN-Kubernetes は次の IP アドレス範囲を予約します。
100.64.0.0/16
.この IP アドレス範囲は、デフォルトで OVN-Kubernetes のinternalJoinSubnet
パラメーターに使用されます。100.88.0.0/16
.この IP アドレス範囲は、デフォルトで OVN-Kubernetes のinternalTransSwitchSubnet
パラメーターに使用されます。これらの IP アドレスが OpenShift SDN またはこのクラスターと通信する可能性のある外部ネットワークによって使用されている場合は、制限付きライブマイグレーションを開始する前に、別の IP アドレス範囲を使用するようにパッチを適用する必要があります。詳細は、関連情報 セクションの OVN-Kubernetes アドレス範囲のパッチ適用 を参照してください。
移行を開始するには、ターミナルウィンドウで次の POST リクエストを実行します。
ocm post /api/clusters_mgmt/v1/clusters/{cluster_id}/migrations
$ ocm post /api/clusters_mgmt/v1/clusters/{cluster_id}/migrations
1 --body=myjsonfile.json
2 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力例
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
検証
移行のステータスを確認するには、次のコマンドを実行します。
ocm get cluster <cluster_id>/migrations
$ ocm get cluster <cluster_id>/migrations
1 Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 1
<cluster_id>
は、移行を適用したクラスターの ID に置き換えます。