3.4. デバッグログを設定する
各ポリシーコントローラーのデバッグログを設定して収集するときに、ログレベルを調整できます。
注: デバッグログの量を減らすと、ログから表示される情報が少なくなります。
ポリシーコントローラーによって発行されるデバッグログを減らして、エラーのみのバグをログに表示するようにできます。デバッグログを減らすには、アノテーションで debug log の値を -1
に設定します。それぞれの値が何を表すかを確認してください。
-
-1
: エラーログのみ -
0
: 情報ログ -
1
: デバッグログ -
2
: 詳細なデバッグログ
Kubernetes 設定コントローラーの第 2 レベルのデバッグ情報を受け取るには、値が 2
の log-level
アノテーションを ManagedClusterAddOn
カスタムリソースに追加します。デフォルトでは、log-level
は 0
に設定されています。つまり、情報メッセージを受信します。以下の例を参照してください。
apiVersion: addon.open-cluster-management.io/v1alpha1 kind: ManagedClusterAddOn metadata: name: config-policy-controller namespace: cluster1 annotations: log-level: "2" spec: installNamespace: open-cluster-management-agent-addon
さらに、ConfigurationPolicy
リソース内のそれぞれの spec.object-template[]
で、recordDiff
パラメーターを Log
に設定できます。objectDefinition
とマネージドクラスター上のオブジェクトとの差異が、マネージドクラスター上の config-policy-controller
Pod のログに記録されます。以下の例を参照してください。
recordDiff: Log
に設定した ConfigurationPolicy
リソース
apiVersion: policy.open-cluster-management.io/v1 kind: ConfigurationPolicy metadata: name: my-config-policy spec: object-templates: - complianceType: musthave recordDiff: Log objectDefinition: apiVersion: v1 kind: ConfigMap metadata: name: my-configmap data: fieldToUpdate: "2"
クラスターの ConfigMap
リソースに fieldToUpdate: "1"
がリストされていると、config-policy-controller
Pod のログに次の情報を含む差異が表示されます。
Logging the diff: --- default/my-configmap : existing +++ default/my-configmap : updated @@ -2,3 +2,3 @@ data: - fieldToUpdate: "1" + fieldToUpdate: "2" kind: ConfigMap
重要: セキュアなオブジェクトの差異をログに記録しないでください。差異はプレーンテキストで記録されます。