1.4.7. パッケージの上書きの設定
パッケージが、サブスクリプションに登録されている Helm チャートまたは Kubernetes リソースのサブスクリプション上書き値より優先されるように設定します。
パッケージの上書きを設定するには、path
フィールドの値として上書きするように、Kubernetes リソース spec
のフィールドを指定します。value
フィールドの値として、置き換える値を指定します。
たとえば、サブスクライブしている Helm チャートの Helm リリース spec
内の値フィールドを上書きする必要がある場合には、サブスクリプション定義の path
フィールドを spec
に設定する必要があります。
packageOverrides: - packageName: nginx-ingress packageOverrides: - path: spec value: my-override-values
value
フィールドの内容は、Helm
仕様の spec
フィールドの値を上書きするのに使用します。
-
Helm リリースの場合には、
spec
フィールドの上書き値が Helm リリースのvalues.yaml
ファイルにマージされ、既存の値を上書きします。このファイルを使用して、Helm リリースの設定可能な変数を取得します。 Helm リリースのリリース名を上書きする必要がある場合には、定義に
packageOverride
セクションを追加します。以下のフィールドを追加して、Helm リリースのpackageAlias
を定義します。-
packageName
(Helm チャートを特定) -
packageAlias
(リリース名を上書きすることを指定)
デフォルトでは、Helm リリース名が指定されていない場合には、Helm チャート名を使用してリリースを特定します。同じチャートに複数のリリースがサブスクライブされている場合など、競合が発生する可能性があります。リリース名は、namespace 内の全サブスクリプションで一意である必要があります。作成するサブスクリプションのリリース名が一意でない場合は、エラーが発生します。
packageOverride
を定義して、サブスクリプションに異なるリリース名を設定する必要があります。既存のサブスクリプション内の名前を変更する場合には、先にサブスクリプションを削除してから、希望のリリース名でサブスクリプションを作り直す必要があります。+
packageOverrides: - packageName: nginx-ingress packageAlias: my-helm-release-name
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