1.4.10.2. サブスクリプションの YAML 表


フィールド説明

apiVersion

必須。この値は apps.open-cluster-management.io/v1 に設定します。

kind

必須。この値は Subscription に設定して、リソースがチャネルであることを指定します。

metadata.name

必須。サブスクリプションを識別する名前。

metadata.namespace

必須。サブスクリプションに使用する namespace リソース。

metadata.labels

任意。サブスクリプションのラベル。

spec.channel

任意。サブスクリプションのチャネルを定義する namespace 名 ("Namespace/Name")。channelsource または sourceNamespace フィールドを定義します。通常、source または sourceNamespace フィールドを使用する代わりに、channel フィールドを使用してチャネルを参照します。複数のフィールドが定義されている場合には、定義されている最初のフィールドが使用されます。

spec.sourceNamespace

任意。Deployable を保存するハブクラスター上のソース namespace。このフィールドは namespace チャネルにのみ使用してください。channelsource または sourceNamespace フィールドを定義します。通常、source または sourceNamespace フィールドを使用する代わりに、channel フィールドを使用してチャネルを参照します。

spec.source

任意。deployable の保存先である Helm リポジトリーのパス名 ("URL")。このフィールドは、Helm リポジトリーチャネルにだけ使用します。channelsource または sourceNamespace フィールドを定義します。通常、source または sourceNamespace フィールドを使用する代わりに、channel フィールドを使用してチャネルを参照します。

spec.name

HelmRepo タイプのチャネルには必須ですが、ObjectBucket タイプのチャネルには任意です。チャネル内にあるターゲットの Helm チャートまたは deployable の固有名。任意のフィールドである namepackageFilter が定義されていない場合には、すべての deployables が検出され、各 deployable の最新バージョンが取得されます。

spec.packageFilter

任意。ターゲットの deployable または deployable のサブセットを検索するのに使用するパラメーターを定義します。複数のフィルター条件が定義されている場合には、deployable はすべてのフィルター条件を満たす必要があります。

spec.packageFilter.version

任意。deployable のバージョン。バージョンの範囲には >1.0 または <3.0 の形式を使用できます。デフォルトでは、"creationTimestamp" の値が最新のバージョンが使用されます。

spec.packageFilter.annotations

任意。deployable のアノテーション。

spec.packageOverrides

任意。チャネル内の Helm チャート、deployable、他の Kubernetes リソースなど、サブスクリプションで取得する Kubernetes リソースの上書きを定義するセクションです。

spec.packageOverrides.packageName

任意。ただし、上書きの設定には必須です。上書きされる Kubernetes リソースを特定します。

spec.packageOverrides.packageAlias

任意。上書きされる Kubernetes リソースにエイリアスを指定します。

spec.packageOverrides.packageOverrides

任意。Kubernetes リソースの上書きに使用するパラメーターおよび代替値の設定。

spec.placement

必須。deployable を配置する必要のあるサブスクライブクラスターまたは、クラスターを定義する配置ルールを特定します。配置設定を使用して、マルチクラスターデプロイメントの値を定義します。

spec.placement.local

任意。ただし、スタンドアロンクラスターまたは直接管理するクラスターには必須です。サブスクリプションをローカルにデプロイする必要があるかどうかを定義します。サブスクリプションと、指定のチャネルを同期させるには、値を true に設定します。指定のチャネルからリソースをサブスクライブしないようにするには、この値を false に設定します。クラスターがスタンドアロンクラスターの場合や、このクラスターを直接管理している場合は、このフィールドを使用します。クラスターがマルチクラスターに含まれており、クラスターを直接管理する必要がない場合は、clustersclusterSelector または placementRef の 1 つだけを使用してサブスクリプションの配置先を定義します。クラスターがマルチクラスターのハブで、クラスターを直接管理する必要がある場合は、サブスクリプション Operator がローカルのリソースにサブスクライブする前に、ハブをマネージドクラスターとして登録しておく必要があります。

spec.placement.clusters

任意。サブスクリプションを配置するクラスターを定義します。clustersclusterSelector または placementRef の 1 つだけを使用して、サブスクリプションをマルチクラスターのどの部分に配置するかを定義します。クラスターが、ハブクラスターではないスタンドアロンクラスターの場合には、local cluster も使用できます。

spec.placement.clusters.name

任意ですが、サブスクライブするクラスターを定義するには必須です。サブスクライブするクラスターの名前。

spec.placement.clusterSelector

任意。サブスクリプションを配置するクラスターを識別するために使用するラベルセレクターを定義します。clustersclusterSelector または placementRef の 1 つだけを使用して、サブスクリプションをマルチクラスターのどの部分に配置するかを定義します。クラスターが、ハブクラスターではないスタンドアロンクラスターの場合には、local cluster も使用できます。

spec.placement.placementRef

任意。サブスクリプションに使用する配置ルールを定義します。clustersclusterSelector または placementRef の 1 つだけを使用して、サブスクリプションをマルチクラスターのどの部分に配置するかを定義します。クラスターが、ハブクラスターではないスタンドアロンクラスターの場合には、local cluster も使用できます。

spec.placement.placementRef.name

任意ですが、配置ルールを使用するには必須です。サブスクリプションの配置ルールの名前。

spec.placement.placementRef.kind

任意ですが、配置ルールを使用するには必須です。この値を PlacementRule に設定して、サブスクリプションでのデプロイメントに使用する配置ルールを指定します。

spec.overrides

任意。クラスター固有の設定など、上書きする必要のあるパラメーターおよび値。

spec.overrides.clusterName

任意。パラメーターおよび値を上書するクラスターの名前。

spec.overrides.clusterOverrides

任意。上書きするパラメーターおよび値の設定。

spec.timeWindow

任意。サブスクリプションがアクティブな期間、またはブロックされる期間の設定を定義します。

spec.timeWindow.type

任意。ただし、期間の設定には必須です。設定した期間中に、サブスクリプションがアクティブであるか、ブロックされるかを指定します。サブスクリプションのデプロイメントは、サブスクリプションがアクティブな場合にのみ行われます。

spec.timeWindow.location

任意。ただし、期間の設定には必須です。設定した期間のタイムゾーン。タイムゾーンはすべて Time Zone (tz) データベース名の形式を使用する必要があります。詳細は、「Time Zone Database」を参照します。

spec.timeWindow.daysofweek

任意。ただし、期間の設定には必須です。期間の作成時に時間の範囲を適用する場合には、曜日を指定します。daysofweek: ["Monday", "Wednesday", "Friday"] などのように、曜日は配列として定義する必要があります。

spec.timeWindow.hours

任意。ただし、期間の設定には必須です。期間の範囲を定義します。期間ごとに、開始時間と終了時間 (時間単位) を定義する必要があります。サブスクリプションには複数の期間を定義する必要があります。

spec.timeWindow.hours.start

任意。ただし、期間の設定には必須です。期間の開始を定義するタイムスタンプ。タイムスタンプには、Go プログラミング言語の Kitchen 形式「"hh:mmpm"」を使用する必要があります。詳細は、Constants を参照してください。

spec.timeWindow.hours.end

任意。ただし、期間の設定には必須です。期間の終了を定義するタイムスタンプ。タイムスタンプには、Go プログラミング言語の Kitchen 形式「"hh:mmpm"」を使用する必要があります。詳細は、Constants を参照してください。

注記:

  • YAML の定義時には、サブスクリプションは packageFilters を使用して複数の Helm ダート、deployable または他の Kubernetes リソースを参照できます。ただし、サブスクリプションは、チャート、deployable、他のリソースの最新バージョンのみをデプロイします。
  • 期間の範囲を定義する場合には、開始時間は、終了時間より前に設定する必要があります。サブスクリプションに複数の期間を定義する場合は、期間の範囲を重複させることはできません。実際の時間の範囲は、subscription-controller のコンテナーの時間をもとにしていますが、作業環境とは異なる時間および場所を設定することができます。
  • サブスクリプション仕様では、サブスクリプションの定義の一部として Helm リリースの配置を定義することもできます。サブスクリプションごとに、既存の配置ルールを参照するか、サブスクリプション定義内に直接配置ルールを定義できます。
  • spec.placement セクションに、サブスクリプションの配置先を定義する時には、マルチクラスター環境の clustersclusterSelector または placementRef の 1 つだけを使用します。
  • 複数の配置設定を追加した場合には、1 つの設定が使用され、他の設定は無視されます。サブスクリプション Operator が使用する設定を決定するために、以下の優先順位で使用されます。

    1. placementRef
    2. clusters
    3. clusterSelector

サブスクリプションは、以下の YAML コンテンツのようになります。

apiVersion: apps.open-cluster-management.io/v1
kind: Subscription
metadata:
  name: nginx
  namespace: ns-sub-1
  labels:
    app: nginx-app-details
spec:
  channel: ns-ch/predev-ch
  name: nginx-ingress
  packageFilter:
    version: "1.36.x"
  placement:
    placementRef:
      kind: PlacementRule
      name: towhichcluster
  overrides:
  - clusterName: "/"
    clusterOverrides:
    - path: "metadata.namespace"
      value: default
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