1.4.2. 調整オプションの追加


個々のリソースで apps.open-cluster-management.io/reconcile-option アノテーションを使用して、サブスクリプションレベルの調整オプションを上書きできます。

たとえば、apps.open-cluster-management.io/reconcile-option: replace アノテーションをサブスクリプションに追加し、サブスクライブされた Git リポジトリーのリソース YAML に apps.open-cluster-management.io/reconcile-option: merge アノテーションを追加すると、そのリソースはターゲットクラスターにマージされます。その他のリソースは置き換えられます。

1.4.2.1. 調整頻度の Git チャネル

チャネル設定で、不要なリソースの調整を回避するために調整頻度オプション (highmediumlow、および off) を選択できるようになりました。これにより、サブスクリプション Operator のオーバーロードを防ぐことができます。

必要なアクセス: 管理者およびクラスター管理者である必要があります。

settings:attribute:<value> に関する以下の定義を参照してください。

  • Off: デプロイされたリソースは自動的に調整されません。サブスクリプション カスタムリソースを変更すると、調整がトリガーされます。ラベルまたはアノテーションを追加または更新できます。
  • Low: ソースの Git リポジトリーに変更がない場合でも、デプロイされたリソースは 1 時間ごとに自動調整されます。
  • Medium: これはデフォルトの設定です。サブスクリプション Operator は、3 分ごとに現在デプロイされているコミット ID をソースリポジトリーの最新コミット ID と比較し、ターゲットクラスターに変更を適用します。リポジトリーに変更がない場合でも、すべてのリソースは 15 分ごとにソース Git リポジトリーからターゲットクラスターに再適用されます。
  • High: ソースの Git リポジトリーに変更がない場合でも、デプロイされたリソースは 2 分ごとに自動調整されます。

これは、サブスクリプションによって参照されるチャネルカスタムリソースの apps.open-cluster-management.io/reconcile-rate アノテーションを使用して設定できます。

name: git-channel の例を参照してください。

apiVersion: apps.open-cluster-management.io/v1
kind: Channel
metadata:
  name: git-channel
  namespace: sample
  annotations:
    apps.open-cluster-management.io/reconcile-rate: <value from the list>
spec:
  type: GitHub
  pathname: <Git URL>
---
apiVersion: apps.open-cluster-management.io/v1
kind: Subscription
metadata:
  name: git-subscription
  annotations:
    apps.open-cluster-management.io/git-path: <application1>
    apps.open-cluster-management.io/git-branch: <branch1>
spec:
  channel: sample/git-channel
  placement:
    local: true

上記の例では、sample/git-channel を使用するすべてのサブスクリプションの調整頻度は low に割り当てられます。

  1. サブスクリプションの調整速度を low に設定すると、サブスクライブしているアプリケーションリソースの調整に最大 1 時間かかる場合があります。単一アプリケーションビューのカードで、 Sync をクリックして手動で調整します。off に設定すると、調整はありません。

チャネルの reconcile-rate 設定に関係なく、サブスクリプションは、Subscription カスタムリソースの apps.open-cluster-management.io/reconcile-rate: off アノテーションを指定して、自動調整を off に設定できます。

以下の git-channel の例を参照してください。

apiVersion: apps.open-cluster-management.io/v1
kind: Channel
metadata:
  name: git-channel
  namespace: sample
  annotations:
    apps.open-cluster-management.io/reconcile-rate: high
spec:
  type: GitHub
  pathname: <Git URL>
---
apiVersion: apps.open-cluster-management.io/v1
kind: Subscription
metadata:
  name: git-subscription
  annotations:
    apps.open-cluster-management.io/git-path: application1
    apps.open-cluster-management.io/git-branch: branch1
    apps.open-cluster-management.io/reconcile-rate: "off"
spec:
  channel: sample/git-channel
  placement:
    local: true

チャネルで reconcile-ratehigh に設定されている場合でも、git-subscription によってデプロイされたリソースが自動調整されないことを確認します。

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