2.2. カスタムメトリックの追加


metrics_list.yaml ファイルにメトリックを追加して、マネージドクラスターから収集されるようにします。

カスタムメトリックを追加する前に、oc get mco observability -o yaml コマンドで、mco observability が有効になっていることを確認します。status.conditions.message の メッセージが Observability components are deployed and running となっていることを確認します。

observability-metrics-custom-allowlist.yaml という名前のファイルを作成し、metrics_list.yaml パラメーターにカスタムメトリックの名前を追加します。ConfigMap の YAML は、以下の内容のようになります。

kind: ConfigMap
apiVersion: v1
metadata:
  name: observability-metrics-custom-allowlist
data:
  metrics_list.yaml: |
    names:
      - node_memory_MemTotal_bytes
    rules:
    - record: apiserver_request_duration_seconds:histogram_quantile_90
      expr: histogram_quantile(0.90,sum(rate(apiserver_request_duration_seconds_bucket{job=\"apiserver\",
        verb!=\"WATCH\"}[5m])) by (verb,le))

ユーザーワークロードメトリクスについては、ユーザーワークロードメトリクスの追加 セクションを参照してください。

  • names セクションで、マネージドクラスターから収集されるカスタムメトリックの名前を追加します。
  • rules セクションで、パラメーターペア exprrecord に値を 1 つだけ入力し、クエリー式を定義します。メトリックは、マネージドクラスターの record パラメーターで定義される名前で収集されます。クエリー式の実行後の結果が、メトリックの値として返されます。
  • namesrules セクションはオプションです。セクションのいずれかまたは両方を使用できます。

oc apply -n open-cluster-management-observability -f observability-metrics-custom-allowlist.yaml のコマンドで、open-cluster-management-observability namespace に observability-metrics-custom-allowlist ConfigMap を作成します。

Grafana ダッシュボードから Explore ページからメトリックをクエリーし、カスタムメトリックからのデータが収集されていることを確認します。独自のダッシュボードでカスタムメトリックを使用することもできます。ダッシュボードの表示について、詳しくは Grafana ダッシュボードの使用 を参照してください。

2.2.1. ユーザーワークロードメトリクスの追加

OpenShift Container Platform のワークロードから OpenShift Container Platform ユーザー定義メトリクスを収集できます。監視を有効にする必要があります。ユーザー定義プロジェクトのモニタリングの有効化 を参照してください。

ユーザー定義のワークロードの監視が有効になっているマネージドクラスターがある場合、ユーザーのワークロードは test namespace に配置され、メトリクスを生成します。これらのメトリクスは、OpenShift Container Platform ユーザーワークロードから Prometheus によって収集されます。

test namespace に observability-metrics-custom-allowlist という名前の ConfigMap を作成して、ユーザーワークロードからメトリクスを収集します。以下の例を参照してください。

kind: ConfigMap
apiVersion: v1
metadata:
  name: observability-metrics-custom-allowlist
  namespace: test
data:
  uwl_metrics_list.yaml: |
    names:
      - sample_metrics
  • uwl_metrics_list.yaml は、ConfigMap データのキーです。
  • ConfigMap データの値は YAML 形式です。names セクションには、test namespace から収集するメトリック名のリストが含まれます。ConfigMap を作成すると、ターゲット namespace から指定されたメトリクスが可観測性コレクターによって収集され、ハブクラスターにプッシュされます。

2.2.2. デフォルトメトリックの削除

マネージドクラスターで特定のメトリック用にデータを収集しない場合は、observability-metrics-custom-allowlist.yaml ファイルからメトリックを削除します。メトリックを削除すると、メトリックデータはマネージドクラスターでは収集されません。前述したように、mco observability が有効になっていることを確認します。

メトリック名の先頭にハイフン - を指定して metrics_list.yaml パラメーターにデフォルトのメトリック名を追加します。例: -cluster_infrastructure_provider

oc apply -n open-cluster-management-observability -f observability-metrics-custom-allowlist.yaml のコマンドで、open-cluster-management-observability namespace に observability-metrics-custom-allowlist ConfigMap を作成します。

特定のメトリックがマネージドクラスターから収集されていないことを確認します。Grafana ダッシュボードからメトリックをクエリーしても、メトリックは表示されません。

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