2.2.2.2. Windows での 7.0.x から 7.1.0 へのアップグレード
7.0.x ブローカーをアップグレードする前に、Red Hat AMQ Broker 7.1.0 をインストールし、一時的なブローカーインスタンスを作成する必要があります。これにより、7.0.x ブローカーのアップグレードに必要な 7.1.0 設定ファイルが生成されます。
前提条件
AMQ Broker をアップグレードする前に、ターゲットリリースのリリースノートを確認してください。
本リリースノートでは、ターゲットリリースにおける重要な拡張機能、既知の問題、および動作の変更を説明します。
詳細は、AMQ Broker 7.1 リリースノートを参照してください。
7.0.x ブローカーをアップグレードする前に、まずバージョン 7.1 をインストールする必要があります。
Windows に 7.1 をインストールする手順は、「 Installing AMQ Broker 」を参照してください。
手順
実行中の場合は、アップグレードする 7.0.x ブローカーを停止します。
> <broker_instance_dir>\bin\artemis-service.exe stop
ファイルマネージャーを使用してブローカーのインスタンスディレクトリーをバックアップします。
-
<broker_instance_dir>
フォルダーを右クリックし、Copy を選択します。 - 同じウィンドウを右クリックし、Paste を選択します。
-
7.0.xブローカーの
<broker_instance_dir>/etc/
ディレクトリにあるartemis.profile
ファイルを開きます。ARTEMIS_HOME
プロパティーを更新し、その値が AMQ Broker 7.1.0 のインストールディレクトリーを参照するようにします。ARTEMIS_HOME="<7.1.0_install_dir>"
更新した行の1つ下の行で、プロパティー
ARTEMIS_INSTANCE_URI
を追加して、7.0.x ブローカーインスタンスディレクトリーを参照する値を割り当てます。ARTEMIS_INSTANCE_URI="file://<7.0.x_broker_instance_dir>"
JAVA_ARGS
プロパティーにjolokia.policyLocation
パラメーターを追加し、以下の値を割り当てて更新します。-Djolokia.policyLocation=${ARTEMIS_INSTANCE_URI}/etc/jolokia-access.xml
7.1.0 ブローカーインスタンスを作成します。作成手順により、7.0.x から 7.1.0 へのアップグレードに必要な設定ファイルが生成されます。以下の例では、インスタンスが
upgrade_tmp
ディレクトリーに作成されることに注意してください。> <7.1.0_install_dir>/bin/artemis create --allow-anonymous --user admin --password admin upgrade_tmp
一時的な7.1.0インスタンスの
etc
ディレクトリから、7.0.xブローカーの<broker_instance_dir>/etc/
ディレクトリに設定ファイルをコピーします。management.xml
ファイルをコピーします。> cp <temporary_7.1.0_broker_instance_dir>/etc/management.xml <7.0_broker_instance_dir>/etc/
jolokia-access.xml
ファイルをコピーします。> cp <temporary_7.1.0_broker_instance_dir>/etc/jolokia-access.xml <7.0_broker_instance_dir>/etc/
7.0.xブローカーの
<broker_instance_dir>/etc/
ディレクトリにあるbootstrap.xml
ファイルを開きます。以下の 2 つの行をコメントアウトまたは削除します。
<app url="jolokia" war="jolokia.war"/> <app url="hawtio" war="hawtio-no-slf4j.war"/>
以下の行を追加して、直前の手順で削除された 2 つの行を置き換えます。
<app url="console" war="console.war"/>
アップグレードしたブローカーを起動します。
> <broker_instance_dir>\bin\artemis-service.exe start
関連情報
ブローカーのインスタンス作成に関する詳細は、「ブローカーインスタンスの作成」を 参照してください。