第6章 メッセージルーティング用のアドレス領域の設定
AMQ Interconnect は、柔軟なアプリケーション層のアドレス設定と配信セマンティクスを提供します。アドレスを設定することで、メッセージをエニーキャスト (最近接もしくはバランス型) またはマルチキャストパターンでルーティングできます。
6.1. クライアント間のメッセージのルーティング
デフォルトでは、AMQ Interconnect はメッセージをバランス型のエニーキャストパターンで配信します (それぞれのメッセージが単一のコンシューマーに配信され、AMQ Interconnect はトラフィックの負荷をネットワーク全体に分散しようとします)。そのため、デフォルト以外のセマンティクスをアドレスまたはアドレス範囲に適用する場合にしか、アドレス設定を変更する必要がありせん。
手順
この手順では、マルチキャスト分散を使用するアドレスを設定します。ルーターネットワークは、このアドレスに送信された各メッセージのコピーを、アドレスにサブスクライブされているすべてのコンシューマーに配布します。
ルーターデプロイメントを記述する
Interconnect
カスタムリソース YAML ファイルの編集を開始します。$ oc edit -f router-mesh.yaml
spec
セクションで、アドレスに適用するセマンティクスを定義します。router-mesh.yaml
ファイルのサンプルapiVersion: interconnectedcloud.github.io/v1alpha1 kind: Interconnect metadata: name: router-mesh spec: ... addresses: - pattern: */orders 1 distribution: multicast
- 1
orders
で終了するアドレスに送信されたメッセージは、マルチキャストパターンで配布されます。
Operator は変更をルーターネットワークに適用し、各 Pod を再起動します。
ルーターネットワークのルーターを定義する追加のルーターデプロイメントのカスタムリソースがある場合、各 CR についてこの手順を繰り返します。
ルーターネットワーク内の各ルーターは、同じアドレス設定を持つ必要があります。
関連情報
- 設定可能なアドレスセマンティクスの詳細は、メッセージルートの設定 を参照してください。