6.3. マルチサイト Ceph Object Gateway の同期
マルチサイトの同期は、他のゾーンから変更ログを読み取ります。メタデータおよびデータループから同期の進捗の概要を表示するには、以下のコマンドを使用できます。
radosgw-admin sync status
このコマンドは、ソースゾーンの背後にあるログシャードの一覧を表示します。
上記で実行した同期ステータスの結果がログシャードのレポートより遅れている場合は、shard-id を X に置き換えて次のコマンドを実行します。
radosgw-admin data sync status --shard-id=X
- 置換...
- X はシャードの ID 番号に置き換えます。
例
[root@rgw ~]# radosgw-admin data sync status --shard-id=27 { "shard_id": 27, "marker": { "status": "incremental-sync", "marker": "1_1534494893.816775_131867195.1", "next_step_marker": "", "total_entries": 1, "pos": 0, "timestamp": "0.000000" }, "pending_buckets": [], "recovering_buckets": [ "pro-registry:4ed07bb2-a80b-4c69-aa15-fdc17ae6f5f2.314303.1:26" ] }
出力には、次に同期されるバケットと、以前のエラーによりリトライされるバケットが表示されます。
X をバケット ID に置き換えて、次のコマンドを使用して個々のバケットのステータスを検査します。
radosgw-admin bucket sync status --bucket=X.
- 置換...
- x はバケットの ID 番号に置き換えます。
その結果、バケットインデックスログシャードがソースゾーンの背後にあることが表示されます。
同期の一般的なエラーは EBUSY
です。これは同期がすでに進行中であることを意味します。多くの場合は別のゲートウェイで行われます。同期エラーログへ書き込まれたエラーを読み取ります。これは、以下のコマンドで読み込むことができます。
radosgw-admin sync error list
同期プロセスは成功するまで再試行します。エラーは、介入が必要になる可能性があります。
6.3.1. マルチサイトの Ceph Object Gateway データ同期のパフォーマンスカウンター
データ同期を測定するために、以下のパフォーマンスカウンターを Ceph Object Gateway のマルチサイト設定に使用できます。
-
poll_latency
は、リモートレプリケーションログに対する要求のレイテンシーを測定します。 -
fetch_bytes
は、データ同期によってフェッチされるオブジェクト数およびバイト数を測定します。
ceph デーモン .. perf dump
コマンドを使用して、パフォーマンスカウンターの現在のメトリックデータを表示します。
# ceph daemon /var/run/ceph/{rgw}.asok
出力例:
{ "data-sync-from-us-west": { "fetch bytes": { "avgcount": 54, "sum": 54526039885 }, "fetch not modified": 7, "fetch errors": 0, "poll latency": { "avgcount": 41, "sum": 2.533653367, "avgtime": 0.061796423 }, "poll errors": 0 } }
デーモンを実行するノードから ceph daemon
コマンドを実行する必要があります。
関連情報
- パフォーマンスカウンターの詳細は、『Administration Guide for Red Hat Ceph Storage 3』の「Performance Counters 」セクションを参照してください。