第2章 Ceph Orchestrator を使用したサービスの管理
ストレージ管理者は、Red Hat Ceph Storage クラスターのインストール後に、Ceph Orchestrator を使用してストレージクラスターのサービスを監視および管理できます。サービスは、一緒に設定されるデーモンのグループです。
本セクションでは、以下の管理情報について説明します。
2.1. サービスステータスの確認
ceph orch ls
コマンドを使用して、Red Hat Ceph Storage クラスターのサービスの以下のステータスを確認できます。
- サービスの一覧を出力します。
- ステータスを確認するサービスを見つけます。
- サービスのステータスを出力します。
ブートストラップ中にサービスが ceph orch apply
コマンドで適用されると、サービス仕様ファイルの変更が複雑になります。代わりに、ceph orch ls
コマンドで --export
オプションを使用して実行中の仕様をエクスポートし、yaml
ファイルを更新してサービスを再適用できます。
前提条件
- 稼働中の Red Hat Ceph Storage クラスターがある。
-
Cephadm
シェルにログインします。
手順
サービスの一覧を出力します。
構文
ceph orch ls [--service_type SERVICE_TYPE] [--service_name SERVICE_NAME] [--export] [--format FORMAT] [--refresh]
形式は plain、
json
、json-pretty
、yaml
、xml-pretty
、またはxml
です。例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch ls
特定のサービスまたはデーモンのステータスを確認します。
構文
ceph orch ls [--service_type SERVICE_TYPE] [--service_name SERVICE_NAME] [--refresh]
例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch ls --service-type mds [ceph: root@host01 /]# ceph orch ls --service-name rgw.realm.myzone
サービス仕様をエクスポートします。
例
[ceph: root@host01 /]# ceph orch ls --service-type mgr --export > mgr.yaml [ceph: root@host01 /]# ceph orch ls --export > cluster.yaml
これにより、ファイルが
.yaml
ファイル形式でエクスポートされます。このファイルは、単一のサービスのサービス仕様を取得するためにceph orch apply -i
コマンドと併用できます。