6.6. Red Hat Ceph Storage 6.1z2


Red Hat Ceph Storage リリース 6.1z2 が利用可能になりました。この更新に含まれるバグ修正は RHSA-2023:5693 アドバイザリーに記載されています。

6.6.1. 機能拡張

6.6.1.1. Ceph Object Gateway

追加の機能と機能拡張が rgw-gap-list および rgw-orphan-list スクリプトに追加され、エンドユーザーのエクスペリエンスが向上します。

この機能拡張により、rgw-gap-list および rgw-orphan-list スクリプトでのエンドユーザーのエクスペリエンスを向上させるために、内部チェック、より多くのコマンドラインオプション、強化された出力など、多数の機能と機能拡張が追加されました。

Bugzilla:2228242

rgw-restore-bucket-index コマンドの実行時にレルム、ゾーングループ、ゾーンを指定できます。

以前は、このツールはデフォルトのレルム、ゾーングループ、およびゾーンでしか動作しませんでした。

この機能拡張により、rgw-restore-bucket-index コマンドの実行時にレルム、ゾーングループ、ゾーンを指定できるようになりました。3 つのコマンドラインオプションが追加されています。

  • "-r <realm>"
  • "-g <zone group>"
  • "-z <zone>"

Bugzilla:2183926

6.6.1.2. マルチサイトの Ceph Object Gateway

元のマルチパートアップロードをマルチサイト設定で識別できるようになりました。

6.1z1 リリースでデータ破損のバグが修正されました。このバグは、マルチサイト設定でのサーバー側暗号化を使用したマルチパートアップロードに影響を与えていたものです。

この機能拡張により、新しいツール radosgw-admin bucket resync encrypted multipart を使用して、これらの元のマルチパートアップロードを識別できるようになりました。識別されたオブジェクトの LastModified タイムスタンプが 1ns ずつ増分され、ピアゾーンがそのオブジェクトを再度レプリケートします。サーバー側の暗号化を使用するマルチサイトデプロイメントの場合、すべてのゾーンがアップグレードされた後、すべてのゾーンのすべてのバケットに対してこのコマンドを実行することを推奨します。

Bugzilla:2227842

6.6.1.3. Ceph Dashboard

ダッシュボードホストのローディングスピードが向上し、ページのロードが速くなりました。

以前は、5 つ以上のホストからなる大規模なクラスターでは、ホストページとメインページのロード時間が直線的に増加していました。

この機能拡張により、ダッシュボードホストのローディングスピードが向上し、ページのロードがはるかに速くなりました。

Bugzilla:2220922

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