6.2. マルチサイト Ceph Object Gateway の同期
マルチサイトの同期は、他のゾーンから変更ログを読み取ります。メタデータおよびデータログから同期の進捗の概要を取得するには、以下のコマンドを使用できます。
例
[ceph: root@host01 /]# radosgw-admin sync status
このコマンドは、ソースゾーンの背後にあるログシャードがあれば、それをリスト表示します。
radosgw-admin sync status
コマンドを実行すると、シャードの回復が見られることがあります。データの同期の場合には、レプリケーションログのシャードが 128 個あり、それぞれ個別に処理されます。これらのレプリケーションログイベントによってトリガーされたアクションのいずれかがネットワーク、ストレージ、またはその他の場所から発生した場合、これらのエラーは追跡されるため、操作を後で再試行できます。特定のシャードに再試行が必要なエラーがある場合、radosgw-admin sync status
コマンドはそのシャードを 回復中
として報告します。この回復は自動的に行われるため、Operator が介入して問題を解決する必要はありません。
上記で実行した同期ステータスの結果がログシャードのレポートより遅れている場合は、shard-id を X に置き換えて次のコマンドを実行します。
構文
radosgw-admin data sync status --shard-id=X --source-zone=ZONE_NAME
例
[ceph: root@host01 /]# radosgw-admin data sync status --shard-id=27 --source-zone=us-east { "shard_id": 27, "marker": { "status": "incremental-sync", "marker": "1_1534494893.816775_131867195.1", "next_step_marker": "", "total_entries": 1, "pos": 0, "timestamp": "0.000000" }, "pending_buckets": [], "recovering_buckets": [ "pro-registry:4ed07bb2-a80b-4c69-aa15-fdc17ae6f5f2.314303.1:26" ] }
出力には、次に同期されるバケットが表示され、あれば以前のエラーによりリトライされるバケットが表示されます。
X をバケット ID に置き換えて、次のコマンドを使用して個々のバケットのステータスを検査します。
構文
radosgw-admin bucket sync status --bucket=X.
X は、バケットの ID 番号に置き換えます。
その結果、ソースゾーンの背後にあるバケットインデックスログシャードが表示されます。
同期の一般的なエラーは EBUSY
です。これは同期がすでに進行中であることを意味します。多くの場合は別のゲートウェイで行われます。同期エラーログに書き込まれたエラーを読み取ります。これは以下のコマンドで読み取りできます。
radosgw-admin sync error list
同期プロセスは成功するまで再試行されます。介入が必要なエラーが発生することもあります。