第7章 CodeReady Workspaces のトラブルシューティング


本セクションでは、ユーザーが競合する可能性がある、最も頻繁に発生する問題に関するトラブルシューティング手順を説明します。

関連情報

7.1. 速度の遅いワークスペースのトラブルシューティング

ワークスペースの起動には時間がかかる場合があります。チューニングにより、この起動時間を短縮できる場合があります。オプションによっては、管理者またはユーザーはチューニングを行うことができます。

本セクションでは、ワークスペースをより迅速に起動したり、ワークスペースのランタイムパフォーマンスを改善したりするためのチューニングオプションが複数含まれています。

7.1.1. ワークスペースの起動時間の改善

Image Puller を使用したイメージのキャッシュ

ロール: 管理者

ワークスペースを起動すると、OpenShift はイメージをレジストリーからプルします。ワークスペースには、数多くのコンテナーを含めることができます。つまり OpenShift は、(コンテナーごとに 1 つの) Pod のイメージをプルするため、複数の Pod のイメージをプルすることを意味します。イメージのサイズと帯域幅によっては、これには時間がかかる場合があります。

Image Puller は、各 OpenShift ノードでイメージをキャッシュできるツールです。このため、プル前のイメージにより、起動時間が短縮されます。https://access.redhat.com/documentation/en-us/red_hat_codeready_workspaces/2.4/html-single/administration_guide/index#caching-images-for-faster-workspace-start_crw を参照し ください。

より適切なストレージタイプの選択

ロール: 管理者およびユーザー

すべてのワークスペースには共有ボリュームが割り当てられています。このボリュームはプロジェクトファイルを保存するため、ワークスペースを再起動する際に変更が引き続き利用できるようになります。ストレージによっては、割り当てに数分かかる可能性があり、I/O が遅くなる可能性があります。

この問題を回避するには、一時ストレージまたは非同期ストレージを使用します。https://access.redhat.com/documentation/en-us/red_hat_codeready_workspaces/2.4/html-single/installation_guide/index#configuring-storage-types_crw を参照し ください。

オフラインインストール

ロール: 管理者

CodeReady Workspaces のコンポーネントは OCI イメージです。オフラインモードで Red Hat CodeReady Workspaces を設定 (エアギャップシナリオ) することで、ランタイム時に追加のダウンロードを削減できます。この場合、開始時にすべてが準備できている必要があるためです。https://access.redhat.com/documentation/en-us/red_hat_codeready_workspaces/2.4/html-single/installation_guide/index#installing-che-in-a-restricted-environment.adoc を参照し ください。

ワークスペースプラグインの最適化

ロール: ユーザー

各種のプラグインを選択する場合、各プラグインでは OCI イメージである独自のサイドカーコンテナーを使用できます。OpenShift はこれらのサイドカーコンテナーのイメージをプルします。

プラグインの数を減らすか、またはそれらを無効にして起動時間が短縮されるかどうかを確認します。https://access.redhat.com/documentation/en-us/red_hat_codeready_workspaces/2.4/html-single/administration_guide/index#caching-images-for-faster-workspace-start_crw も参照し ください。

パブリックエンドポイントの数の縮小

ロール: 管理者

それぞれのエンドポイントについて、OpenShift は OpenShift Route オブジェクトを作成します。基礎となる設定によっては、作成に時間がかかる場合があります。

この問題を回避するには、公開される部分を縮小します。たとえば、コンテナー内でリッスンする新規ポートを自動的に検出し、ローカル IP アドレス(127.0.0.1) を使用してプロセスのトラフィックをリダイレクトする場合、Che-Theia IDE プラグインには 3 つのオプションのルートがあります。

エンドポイントの数を減らし、すべてのプラグインのエンドポイントをチェックすることで、ワークスペースの起動が速くなります。

CDN 設定

IDE エディターは CDN (コンテンツ配信ネットワーク) を使用してコンテンツを提供します。コンテンツがクライアント (またはオフライン設定のローカルルート) に対して CDN を使用することを確認します。

これを確認するには、ブラウザーで Developer Tools を開き、Network タブに vendors があることを確認します。vendors.<random-id>.js または、editor.main.* は CDN URL から取得する必要があります。

7.1.2. ワークスペースのランタイムパフォーマンスの改善

十分な CPU リソースを提供する

プラグインは CPU リソースを消費します。たとえば、プラグインが IntelliSense 機能を提供する場合、CPU リソースを増やすと、パフォーマンスが向上する可能性があります。

devfile 定義(devfile.yaml)の CPU 設定が正しいことを確認します。

apiVersion: 1.0.0

components:
  -
    type: chePlugin
    id: id/of/plug-in
    cpuLimit: 1360Mi 
1

    cpuRequest: 100m 
2
Copy to Clipboard Toggle word wrap
1
プラグインの CPU 制限を指定します。
2
プラグインの CPU 要求を指定します。
十分なメモリーを提供する

プラグインは CPU およびメモリーリソースを消費します。たとえば、プラグインが IntelliSense 機能を提供する場合、データを収集すると、コンテナーに割り当てられるすべてのメモリーを消費する可能性があります。

プラグインにより多くのメモリーを提供することで、パフォーマンスを改善できます。プラグイン定義(meta.yaml)のメモリー設定が正しいことを確認します。

apiVersion: v2

spec:
  containers:
    - image: "quay.io/my-image"
      name: "vscode-plugin"
      memoryLimit: "512Mi" 
1

  extensions:
    - https://link.to/vsix
Copy to Clipboard Toggle word wrap
1
プラグインのメモリー制限を指定します。

devfile 定義 (devfile.yaml):

apiVersion: 1.0.0

components:
  -
    type: chePlugin
    id: id/of/plug-in
    memoryLimit: 1048M  
1

    memoryRequest: 256M 
2
Copy to Clipboard Toggle word wrap
1
このプラグインのメモリー制限を指定します。
2
このプラグインのメモリー要求を指定します。
より適切なストレージタイプの選択
I/O の速度を上げるために、一時ストレージまたは非同期ストレージを使用します。https://access.redhat.com/documentation/en-us/red_hat_codeready_workspaces/2.4/html-single/installation_guide/index#configuring-storage-types_crw を参照し ください。
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