17.2. セッションマネジャーの設定


セッションマネージャーの HotRodManager クラスを設定し、Tomcat セッションクライアントが Red Hat Data Grid Server に接続し、データをリモートキャッシュに保存する方法を定義します。

前提条件

  • Tomcat セッションクライアントをインストールします。
  • 1 つ以上の Data Grid Server インスタンスをインストールします。
  • HTTP セッションデータを保存するテンプレートとして使用する Data Grid Server にキャッシュを作成します。

手順

  1. $CATALINA_HOME/conf/context.xml または /WEB-INF/context.xml を開いて編集します。
  2. org.wildfly.clustering.tomcat.hotrod.HotRodManagerclassName プロパティーの値として指定します。
  3. configurationName プロパティーで、テンプレートとして使用するキャッシュの名前を指定します。
  4. HotRodManager クラスの他の設定プロパティーを必要に応じて定義します。
  5. infinispan.client.hotrod. 接頭辞なしで Hot Rod クライアント設定プロパティーを設定します。

    1. server_list プロパティーで Data Grid Server ノードのリストを指定します。
    2. auth_username および auth_password プロパティーで Data Grid のクレデンシャルを指定します。
  6. 必要に応じて、Tomcat セッションマネージャーの一般的な属性を指定します。
  7. context.xml を保存して閉じます。

設定例

<Manager className="org.wildfly.clustering.tomcat.hotrod.HotRodManager"
         configurationName="mycache"
         persistenceStrategy="FINE"
         maxActiveSessions="100"
         server_list="192.0.2.0:11222;192.0.2.0:11223;192.0.2.0:11224"
         protocol_version="2.9"
         auth_username="admin"
         auth_password="changeme"
         auth_realm="default"
         sasl_mechanism="DIGEST-MD5"
         auth_server_name="infinispan"/>

検証

Tomcat セッションクライアントがリモートキャッシュにデータを保存することを確認するには、以下を行います。

  1. 任意のブラウザーで Data Grid コンソールを開きます。

    デフォルトでは、コンソールは http://127.0.0.1:11222/console/ で利用できます。

  2. Tomcat セッションクライアントが、デプロイされたアプリケーションごとにキャッシュを作成することを確認します。

17.2.1. Hot Rod マネージャー設定プロパティー

以下の表は、HotRodManager クラスの設定プロパティーをリストおよび説明しています。

プロパティー説明

className

org.wildfly.clustering.tomcat.hotrod.HotRodManager をセッションマネージャーとして指定します。

configurationName

HTTP セッションデータを保存するテンプレートとして使用する Data Grid Server のリモートキャッシュを指定します。

persistenceStrategy

セッションをキャッシュのエントリーにマップする方法を定義します。

COARSE は、単一のキャッシュエントリー内にすべてのセッション属性を保存します。これはデフォルトになります。

FINE は、セッション属性を個別のキャッシュエントリーに保存します。

maxActiveSessions

キャッシュに保存するセッションの最大数を定義します。デフォルトは最大値なし (制限なし) です。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.