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第19章 Data Grid へのカスタムコードのデプロイ

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スクリプトやイベントリスナーなどのカスタムコードを Data Grid クラスターに追加します。

カスタムコードを Data Grid クラスターにデプロイする前に、これを利用可能にする必要があります。これを行うには、永続ボリューム (PV) からアーティファクトをコピーするか、HTTP または FTP サーバーからアーティファクトをダウンロードします。あるいは、両方の方法を使用することができます。

19.1. Data Grid クラスターへのコードアーティファクトのコピー

アーティファクトを永続ボリューム (PV) に追加してから、これらを Data Grid Pod にコピーします。

この手順では、以下を実行する永続ボリューム要求 (PVC) をマウントする一時的な Pod を使用する方法について説明します。

  • コードのアーティファクトを PV に追加できます (書き込み操作を実行します)。
  • Data Grid Pod が PV からコードアーティファクトをロードできるようにします (読み取り操作を実行します)。

これらの読み取りおよび書き込み操作を実行するには、特定の PV アクセスモードが必要です。ただし、さまざまな PVC アクセスモードのサポートはプラットフォームに依存します。

さまざまなプラットフォームで PVC を作成する方法については、本書では扱いません。分かりやすくするため、以下の手順では ReadWriteMany アクセスモードの PVC を示しています。

場合によっては、ReadOnlyMany または ReadWriteOnce アクセスモードのみを使用できます。同じ spec.volumeName の PVC を回収し、再利用することで、これらのアクセスモードの組み合わせを使用できます。

注記

ReadWriteOnce アクセスモードを使用すると、クラスター内のすべての Data Grid Pod が同じ OpenShift ノードにスケジュールされます。

手順

  1. Data Grid クラスターの namespace に変更します。

    oc project rhdg-namespace
  2. 以下のように、カスタムコードアーティファクトの PVC を作成します。

    apiVersion: v1
    kind: PersistentVolumeClaim
    metadata:
      name: datagrid-libs
    spec:
      accessModes:
        - ReadWriteMany
      resources:
        requests:
          storage: 100Mi
  3. PVC を適用します。

    oc apply -f datagrid-libs.yaml
  4. 以下のように、PVC をマウントする Pod を作成します。

    apiVersion: v1
    kind: Pod
    metadata:
      name: datagrid-libs-pod
    spec:
      securityContext:
        fsGroup: 2000
      volumes:
        - name: lib-pv-storage
          persistentVolumeClaim:
            claimName: datagrid-libs
      containers:
        - name: lib-pv-container
          image: registry.redhat.io/datagrid/datagrid-8-rhel8:8.4
          volumeMounts:
            - mountPath: /tmp/libs
              name: lib-pv-storage
  5. Pod を Data Grid namespace に追加し、準備ができるまで待機します。

    oc apply -f datagrid-libs-pod.yaml
    oc wait --for=condition=ready --timeout=2m pod/datagrid-libs-pod
  6. コードのアーティファクトを Pod にコピーし、それらが PVC に読み込まれるようにします。

    たとえば、ローカルの locallibs ディレクトリーからコードアーティファクトをコピーするには、以下を実行します。

    oc cp --no-preserve=true libs datagrid-libs-pod:/tmp/
  7. Pod を削除します。

    oc delete pod datagrid-libs-pod

    永続ボリュームを Infinispan CR の spec.dependencies.volumeClaimName で指定してから、変更を適用します。

    apiVersion: infinispan.org/v1
    kind: Infinispan
    metadata:
      name: infinispan
    spec:
      replicas: 2
      dependencies:
        volumeClaimName: datagrid-libs
      service:
        type: DataGrid
注記

永続ボリュームでカスタムコードを更新する場合は、変更を読み込むことができるように、Data Grid クラスターを再起動する必要があります。

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