19.2. 移行ストラテジー
Red Hat Decision Manager では、以下の 2 つの方法で、ルール評価を Red Hat build of Kogito デプロイメントに移行できます。
- Red Hat build of Kogito でのレガシー API の使用
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Red Hat build of Kogito では、
kogito-legacy-api
モジュールが Red Hat Decision Manager のレガシー API を使用できるようにするため、DRL ファイルは変更されません。ルール評価の移行には最小限の変更が必要で、ホットリロードやネイティブイメージの作成など、Red Hat build of Quarkus の主要な機能を使用できます。 - Red Hat build of Kogito ルールユニットへの移行
Red Hat build of Kogito ルールユニットへの移行には、ルールユニットの概念に基づく、Red Hat build of Kogito のプログラミングモデルが含まれます。
Red Hat build of Kogito のルールユニットには、ルールのセットと、ルールが照合されるファクトの両方が含まれます。Red Hat build of Kogito のルールユニットにはデータソースも含まれます。ルールユニットデータソースは、指定のルールユニットで処理されるデータのソースで、ルールユニットの評価に使用されるエントリーポイントを表します。ルールユニットは、2 種類のデータソースを使用します。
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DataStream
: これは、追加のみのデータソースで、DataStream
に追加されたファクトは更新または削除することができません。 -
DataStore
: このデータソースは変更可能なデータ用です。オブジェクトがDataStore
に追加されるときに返されるFactHandle
を使用して、オブジェクトを更新または削除できます。
全体的に、ルールユニットには、評価するファクトの定義と、ファクトを評価する一連のルールが含まれます。
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