5.5. チェイニングの使用
チェイニングは、クライアントアプリケーションに代わって要求を別のサーバーにリダイレクトする方法です。チェイニングはプラグインとしてサーバーに実装されます。プラグインはデフォルトで有効です。このプラグインを使用すると、リモートに保存されたデータを指す特別なエントリーであるデータベースリンクを作成できます。クライアントアプリケーションがデータベースリンクからデータを要求すると、データベースリンクはリモートデータベースからデータを取得し、クライアントに返します。
図5.10 チェイニングを使用したクライアント要求のサーバーへの送信
各データベースリンクは、データを保持するリモートサーバーに関連付けられます。障害が発生したときにデータベースリンクが使用するデータのレプリカを含む代替リモートサーバーを設定することもできます。
データベースリンクの設定の詳細は、データベースリンクの作成と管理 を参照してください。
データベースリンクは以下の機能を提供します。
リモートデータへの非表示のアクセス
データベースリンクはクライアント要求を解決し、データディストリビューションをクライアントから完全に隠します。
動的管理
システム全体をクライアントアプリケーションで利用できる状態で、ディレクトリーの一部をシステムに追加したり、システムから削除したりできます。データベースリンクを使用すると、ディレクトリー全体にエントリーを再分散するまで、一時的にリファラルをアプリケーションに戻すことができます。
クライアントアプリケーションをデータベースに転送する代わりに、リファラルを返す接尾辞を使用してこれを実装することもできます。
アクセス制御
データベースリンクは、クライアントアプリケーションになりすまし、適切な認証 ID をリモートサーバーに提供します。アクセス制御の評価が不要な場合は、リモートサーバー上でユーザーのなりすましを無効にすることができます。
データベースリンクとアクセス制御の評価の詳細は、データベースリンクとアクセス制御の評価 を参照してください。