6.8. パッケージから Keylime テナントをデプロイする
Keylime は、ターゲットシステム上でのエージェントのプロビジョニングなど、多くの機能に keylime_tenant ユーティリティーを使用します。keylime_tenant は、要件に応じて、他の Keylime コンポーネントを実行するシステムを含む任意のシステムにインストールすることも、別のシステムにインストールすることもできます。
前提条件
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root権限と、Keylime コンポーネントをインストールするシステムへのネットワーク接続がある。 他の Keylime コンポーネントが設定されているシステムへのネットワークアクセスがある。
- verifier
- 詳細は、「パッケージから Keylime verifier をデプロイする」 を参照してください。
- registrar
- 詳細は、「パッケージから Keylime registrar をデプロイする」 を参照してください。
手順
Keylime テナントをインストールします。
dnf install keylime-tenant
# dnf install keylime-tenantCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow /etc/keylime/tenant.conf.d/00-verifier-ip.confファイルを編集して、Keylime verifier へのテナントの接続を定義します。[tenant] verifier_ip = <verifier_ip>
[tenant] verifier_ip = <verifier_ip>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
<verifier_ip>は、verifier のシステムの IP アドレスに置き換えます。 -
verifier がデフォルト値
8881とは異なるポートを使用する場合は、verifier_port = <verifier_port>設定を追加します。
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/etc/keylime/tenant.conf.d/00-registrar-ip.confファイルを編集して、Keylime registrar へのテナントの接続を定義します。[tenant] registrar_ip = <registrar_ip>
[tenant] registrar_ip = <registrar_ip>Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow -
<registrar_ip>は、registrar のシステムの IP アドレスに置き換えます。 -
registrar がデフォルト値
8891とは異なるポートを使用する場合は、registrar_port = <registrar_port>設定を追加します。
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テナントに証明書と鍵を追加します。
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デフォルトの設定を使用して、鍵と証明書を
/var/lib/keylime/cv_caディレクトリーにロードできます。 または、設定で鍵と証明書の場所を定義することもできます。
/etc/keylime/tenant.conf.d/ディレクトリーに、次の内容の新しい.confファイル (/etc/keylime/tenant.conf.d/00-keys-and-certs.confなど) を作成します。Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow trusted_server_caパラメーターは、verifier および registrar サーバーの CA 証明書へのパスを受け入れます。verifier と registrar が異なる CA を使用する場合などに、複数のコンマ区切りのパスを指定できます。注記絶対パスを使用して、鍵と証明書の場所を定義します。または、
tls_dirオプションでディレクトリーを定義し、そのディレクトリーからの相対パスを使用することもできます。
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デフォルトの設定を使用して、鍵と証明書を
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オプション:
/var/lib/keylime/tpm_cert_storeディレクトリー内の証明書を使用して Trusted Platform Module (TPM) の保証鍵 (EK) を検証できない場合は、証明書をそのディレクトリーに追加します。これは、エミュレートされた TPM を備えた仮想マシンを使用する場合に特に発生する可能性があります。
検証
verifier のステータスを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 正しくセットアップされていて、エージェントが設定されていない場合、verifier は、デフォルトのエージェント UUID を認識しないと応答します。
registrar のステータスを確認します。
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 正しくセットアップされていて、エージェントが設定されていない場合、registrar は、デフォルトのエージェント UUID を認識しないと応答します。