第18章 Ansible Playbook を使用したホストの管理


Ansible は、システムの設定、ソフトウェアのデプロイ、ローリング更新の実行に使用する自動化ツールです。Ansible には Identity Management (IdM) のサポートが含まれ、Ansible モジュールを使用してホスト管理を自動化できます。

18.1. Ansible Playbook を使用して FQDN を持つ IdM ホストエントリーが存在する状態にする

以下の手順に従って、Ansible Playbook を使用して、Identity Management (IdM) にホストエントリーが存在することを確認します。ホストエントリーは、完全修飾ドメイン名 (FQDN) によってのみ定義されます。

以下の条件のいずれかが当てはまる場合は、ホストの FQDN 名を指定するだけで十分です。

  • IdM サーバーが DNS を管理するよう設定されていない。
  • ホストに静的 IP アドレスがないか、ホストの設定時に IP アドレスが不明である。FQDN だけで定義されたホストを追加すると、基本的に IdM DNS サービスにプレースホルダーエントリーが作成されます。たとえば、ラップトップは IdM クライアントとして事前設定されている場合がありますが、設定時には IP アドレスがありません。DNS サービスがレコードを動的に更新すると、ホストの現在の IP アドレスが検出され、DNS レコードが更新されます。
注記

Ansible を使用しない場合は、ipa host-add コマンドを使用してホストエントリーを IdM に作成します。ホストを IdM に追加すると、IdM でのホストの状態が present になります。Ansible は冪等性に依存しているので、Ansible を使用して IdM にホストを追加するには、ホストの状態を Present (state: present) として定義した Playbook を作成する必要があります。

前提条件

  • 次の要件を満たすように Ansible コントロールノードを設定している。

    • Ansible バージョン 2.15 以降を使用している。
    • freeipa.ansible_freeipa コレクションがインストールされている。
    • ~/MyPlaybooks/ ディレクトリーに、IdM サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を使用して Ansible インベントリーファイル が作成されている (この例の場合)。
    • secret.yml Ansible vault に ipaadmin_password が保存されており、secret.yml ファイルを保護するパスワードを格納しているファイルにアクセスできる (この例の場合)。
  • ターゲットノード (freeipa.ansible_freeipa モジュールが実行されるノード) が、IdM クライアント、サーバー、またはレプリカとして IdM ドメインに含まれている。

手順

  1. IdM に存在させるホストの FQDN を使用して Ansible Playbook ファイルを作成します。このステップを簡略化するために、/usr/share/ansible/collections/ansible_collections/freeipa/ansible_freeipa/playbooks/host/add-host.yml ファイルの例をコピーして変更します。

    ---
    - name: Host present
      hosts: ipaserver
    
      vars_files:
      - /home/user_name/MyPlaybooks/secret.yml
      tasks:
      - name: Host host01.idm.example.com present
        freeipa.ansible_freeipa.ipahost:
          ipaadmin_password: "{{ ipaadmin_password }}"
          name: host01.idm.example.com
          state: present
          force: true
  2. Playbook を実行します。

    $ ansible-playbook --vault-password-file=password_file -v -i path_to_inventory_directory/inventory.file path_to_playbooks_directory/ensure-host-is-present.yml
    注記

    以下の手順では、IdM LDAP サーバーにホストエントリーが作成されますが、ホストは IdM Kerberos レルムには登録されません。登録されるようにするには、ホストを IdM クライアントとしてデプロイする必要があります。詳細は、Ansible Playbook を使用した Identity Management クライアントのインストール を参照してください。

検証

  1. IdM サーバーに admin としてログインします。

    $ ssh admin@server.idm.example.com
    Password:
  2. ipa host-show コマンドを入力し、ホストの名前を指定します。

    $ ipa host-show host01.idm.example.com
      Host name: host01.idm.example.com
      Principal name: host/host01.idm.example.com@IDM.EXAMPLE.COM
      Principal alias: host/host01.idm.example.com@IDM.EXAMPLE.COM
      Password: False
      Keytab: False
      Managed by: host01.idm.example.com

この出力で、host01.idm.example.com が IdM に存在することを確認します。

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