第7章 デスクトップ


PDFtops で有効な PostScript ファイルが生成されるようになりました。

以前は、Poppler の pdftops ユーティリティーは、Printer Font Binary (PFB)形式の PostScript Type 1 フォントを含む PDF ファイルを PFB ヘッダーとともに変換していました。その結果、このような変換から誤った PostScript ファイルが生成されました。poppler は、PFB ヘッダーを認識して変換から除外するように修正され、上記の問題は発生しなくなります。(BZ#1232210)

Nautilus を使用したサムネイルの作成が期待どおりに機能します

今回の更新以前は、Nautilus はサムネイルを作成していたスレッドのスタックサイズを制限していました。また、それらのサムネイルを作成するライブラリーはメモリーが不足するようになりました。その結果、大きなイメージのサムネイルを作成すると、Nautilus が予期せず終了しました(jp2 タイプのイメージ)。このバグは修正され、サムネイルの作成時に Nautilus がクラッシュしなくなりました。(BZ#1268970)

CA 署名付き RDP サーバーへの接続時に xfreerdp がクラッシュしなくなりました

以前は、CA (Cert Authority)で署名されたリモートデスクトッププロトコル(RDP)サーバーに接続すると、xfreerdp クライアントが予期せず終了していました。今回の更新により、クラッシュの原因となった CA 検証コードのポインター逆参照が修正され、CA 署名の RDP サーバーへの接続が期待どおりに機能するようになりました。(BZ#1186916)

gnome-vfs2 ユーザーインターフェイスの応答に関する修正

以前のリリースでは、gnome-vfs2 サービスは、IBM Rational ClearCase ユーティリティーなどで使用されていた Multiversion File System (MVFS)のすべてのファイルに対して stat () 関数と呼ばれていました。この動作により、ファイル操作が大幅に低下しました。今回の更新で、不要な stat () 操作が制限されているようになりました。その結果、Nautilus などの gnome-vfs2 ユーザーインターフェイスの応答性が向上しました。(BZ#917810)

GVFS は、メタデータデータベースが読み込まれているかどうかを正しく確認します。

今回の更新より前は、破損または読み取り不能のメタデータデータベースに初期化されていない内部構造が使用されている場合に、gvfs メタデータデーモンまたはクライアントアプリケーションが予期せず終了していました。今回の更新で、メタデータデータベースが適切にロードされたことを確認する不明なチェックが追加されました。その結果、上記の状況では、クラッシュではなくエラーが返されます。(BZ#1110451)

特定のアーカイブファイルパスにより gvfs アーカイブバックエンドがクラッシュしなくなりました。

以前は、単一のドット(".")文字を持つアーカイブで gvfs アーカイブバックエンドをマウントすると、ファイルパスのコンポーネントとして gvfs アーカイブバックエンドをマウントすることが予期せず終了していました。今回の更新により、これらのファイルパスコンポーネントがスキップされ、前述の状況では、アーカイブバックエンドが正しくマウントされるようになりました。(BZ#713179)
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