1.3. LVM アーキテクチャーの概要
注記
LVM2 には LVM1 との下位互換性があります。vgconvert コマンドを使用して、ボリュームグループを LVM1 形式から LVM2 形式に変換できます。LVM メタデータ形式の変換に関する情報は、vgconvert(8)の man ページを参照してください。
LVM 論理ボリュームの基になる物理ストレージユニットは、パーティション、ディスク全体などのブロックデバイスです。このデバイスは、LVM 物理ボリューム (Physical Volume: PV) として初期化されます。
LVM 論理ボリュームを作成する場合は、物理ボリュームをボリュームグループ (Volume Group: VG) に統合します。これによりディスク領域のプールが作成され、そこから LVM 論理ボリューム (Logical Volume: LV) を割り当てます。このプロセスは、ディスクをパーティションに分割する方法に類似しています。論理ボリュームは、ファイルシステムやアプリケーション (データベースなど) に使用されます。
図1.1「LVM 論理ボリュームのコンポーネント」 は、LVM 論理ボリュームのコンポーネントを簡略に示しています。
図1.1 LVM 論理ボリュームのコンポーネント
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LVM 論理ボリュームのコンポーネントの詳細は、2章LVM コンポーネント を参照してください。