5.10. IP アドレスのマスカレードの設定
				IP マスカレードとは、あるコンピューターがネットワークの IP ゲートウェイとして機能するプロセスです。マスカレードの場合、ゲートウェイは常に発信インターフェイスの IP を動的に検索し、パケット内のソースアドレスをこのアドレスに置き換えます。
			
				発信インターフェイスの IP が変更される可能性がある場合は、マスカレードを使用します。マスカレードの典型的な使用例は、ルーターがインターネット上でルーティングされないプライベート IP アドレスを、ルーター上の発信インターフェイスのパブリック動的 IP アドレスに置き換える場合です。
			
				IP マスカレードが有効になっているかどうかを確認するには(例: 
external ゾーンの場合)、root で以下のコマンドを入力します。
			firewall-cmd --zone=external --query-masquerade
~]# firewall-cmd --zone=external --query-masquerade
				このコマンドは、有効な場合は 
yes と出力され、終了ステータスは 0 になります。そうでなければ no と出力され、終了ステータスは 1 になります。zone を省略すると、デフォルトのゾーンが使用されます。
			
				IP マスカレードを有効にするには、
root で以下のコマンドを入力します。
			firewall-cmd --zone=external --add-masquerade
~]# firewall-cmd --zone=external --add-masquerade
				この設定を永続的にするには、
--permanent オプションを追加してコマンドを繰り返します。
			
				IP マスカレードを無効にするには、
root で以下のコマンドを実行します。
			firewall-cmd --zone=external --remove-masquerade
~]# firewall-cmd --zone=external --remove-masquerade
				この設定を永続的にするには、
--permanent オプションを追加してコマンドを繰り返します。
			詳細は以下を参照してください。