2.2. ディスクのパーティション設定
				Red Hat は、
/boot ディレクトリー、/ ディレクトリー、/home ディレクトリー、/ tmp ディレクトリー、および / var /tmp / ディレクトリーに個別のパーティションを作成することを推奨します。各パーティションを作成する理由は以下のようになります。
			/boot- このパーティションは、システムの起動時にシステムが最初に読み込むパーティションです。Red Hat Enterprise Linux 7 でシステムを起動するのに使用するブートローダーとカーネルイメージはこのパーティションに保存されます。このパーティションは暗号化しないでください。このパーティションが / に含まれており、そのパーティションが暗号化されているなどの理由で利用できなくなると、システムを起動できなくなります。
 /home- ユーザーデータ(
/home)が別のパーティションではなく/に保存されている場合、パーティションが満杯になり、オペレーティングシステムが不安定になる可能性があります。また、システムを Red Hat Enterprise Linux 7 の次のバージョンにアップグレードする際に、/homeパーティションにデータを保存できると、このデータはインストール時に上書きされないため、はるかに簡単になります。ルートパーティション(/)が破損すると、データが完全に失われる可能性があります。したがって、パーティションを分けることが、データ損失に対する保護につながります。また、このパーティションを、頻繁にバックアップを作成する対象にすることも可能です。 /tmpおよび/var/tmp//tmpディレクトリーおよび/var/tmp/ディレクトリーは、どちらも長期間保存する必要がないデータを保存するために使用されます。しかし、このいずれかのディレクトリーでデータがあふれると、ストレージ領域がすべて使用されてしまう可能性があります。これが発生し、これらのディレクトリーが/に保存されていると、システムが不安定になり、クラッシュする可能性があります。そのため、このディレクトリーは個別のパーティションに移動することが推奨されます。
注記
					インストールプロセス時に、パーティションを暗号化するオプションがあります。パスフレーズを入力する必要があります。これは、パーティションのデータを保護するのに使用されるバルク暗号鍵を解除する鍵として使用されます。詳細は、「LUKS ディスクの暗号化の使用」 を参照してください。