第3章 Microsoft Azure での仮想マシンとして Red Hat Enterprise Linux イメージをデプロイ
Microsoft Azure に Red Hat Enterprise Linux 8 (RHEL 8) イメージをデプロイするには、以下の情報に従ってください。この章の内容は次のとおりです。
- イメージを選ぶ際の選択肢について
- ホストシステムおよび仮想マシン (VM) のシステム要件のリストまたは参照
- ISO イメージからカスタム仮想マシンを作成し、そのイメージを Azure にアップロードして、Azure 仮想インスタンスを起動する手順
ISO イメージからカスタム仮想マシンを作成することは可能ですが、Red Hat Image Builder 製品を使用して、特定のクラウドプロバイダーで使用するようにカスタマイズされたイメージを作成することを推奨します。Image Builder を使用すると、Azure Disk Image (VHD 形式) を作成してアップロードできます。詳細は RHEL システムイメージのカスタマイズ を参照してください。
Azure でセキュアに使用できる Red Hat 製品のリストは、Red Hat on Microsoft Azure を参照してください。
前提条件
- Red Hat カスタマーポータル のアカウントに登録している。
- Microsoft Azure アカウントに登録している。
3.1. Azure での Red Hat Enterprise Linux イメージオプション
以下の表には、Microsoft Azure 上での RHEL 8 用イメージの選択肢を記載し、イメージオプションの相違点を示しています。
イメージオプション | サブスクリプション | サンプルシナリオ | 留意事項 |
---|---|---|---|
Red Hat Gold Image をデプロイする | 既存の Red Hat サブスクリプションを使用する | Azure で Red Hat Gold Image を選択します。Gold Image の詳細と、AWS で Gold Image にアクセスする方法については、Red Hat Cloud Access Reference Guide を参照してください。 | このサブスクリプションには、Red Hat のコストが含まれていますが、他のインスタンスのコストは、Microsoft 社に支払うことになります。 |
Azure に移動するカスタムイメージをデプロイする | 既存の Red Hat サブスクリプションを使用する | カスタムイメージをアップロードし、サブスクリプションを割り当てます。 | このサブスクリプションには、Red Hat のコストが含まれていますが、他のインスタンスのコストは、Microsoft 社に支払うことになります。 |
RHEL を含む既存の Azure イメージをデプロイする | Azure イメージには、Red Hat 製品が含まれる | Azure コンソールを使用して仮想マシンを作成する際に RHEL イメージを選択するか、Azure Marketplace から仮想マシンを選択します。 | Microsoft 社に、従量課金 モデルで 1 時間ごとに支払います。このようなイメージはオンデマンドと呼ばれています。Azure は、サポート契約に基づいてオンデマンドイメージのサポートを提供します。 Red Hat は、イメージの更新を提供します。Azure により、Red Hat Update Infrastructure (RHUI) から更新を利用できるようにします。 |