3.2. ベースイメージの理解
このセクションでは、事前設定されたベースイメージおよびその設定を使用する方法を説明します。
3.2.1. カスタムベースイメージの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
仮想マシン (VM) を手動で設定するには、まずベース (スターター) となる仮想マシンイメージを作成します。続いて、設定を変更して、仮想マシンがクラウドで動作するために必要なパッケージを追加できます。イメージのアップロード後に、特定のアプリケーションに追加の設定変更を行うことができます。
RHEL のクラウドイメージを準備するには、以下のセクションの手順に従います。RHEL の Hyper-V クラウドイメージを準備するには、Hyper-V Manager から Red Hat ベースの仮想マシンの準備 を参照してください。
3.2.2. 必要なシステムパッケージ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHEL の基本イメージを作成して設定するには、ホストシステムに次のパッケージがインストールされている必要があります。
| パッケージ | リポジトリー | 説明 |
|---|---|---|
| libvirt | rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms | プラットフォーム仮想化を管理するためのオープンソース API、デーモン、および管理ツール |
| virt-install | rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms | 仮想マシンを構築するためのコマンドラインユーティリティー |
| libguestfs | rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms | 仮想マシンファイルシステムにアクセスして変更するためのライブラリー |
| libguestfs-tools | rhel-8-for-x86_64-appstream-rpms |
仮想マシン用のシステム管理ツール ( |
3.2.3. Azure VM 設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Azure 仮想マシン (VM) には次の設定が必要です。設定の一部は、最初の仮想マシン作成時に有効になります。Azure 用の仮想マシンイメージのプロビジョニング時に、その他の設定が設定されます。この手順を進める際には、この設定に留意してください。必要に応じてこの設定を参照します。
| 設定 | 推奨事項 |
|---|---|
| SSH | Azure 仮想マシンへのリモートアクセスを提供するには、SSH を有効にする必要があります。 |
| dhcp | プライマリー仮想アダプターは、dhcp (IPv4 のみ) 用に設定する必要があります。 |
| スワップ領域 |
インストール中に、オペレーティングシステム (OS) ディスクまたはストレージディスクに専用のスワップファイルまたは |
| NIC |
プライマリー仮想ネットワークアダプターとして |
| 暗号化 | カスタムイメージの場合には、Azure で完全なディスク暗号化に Network Bound Disk Encryption (NBDE) を使用します。 |
3.2.4. Azure 上の cloud-init を使用してスワップ領域を設定する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Microsoft Azure 上の Red Hat Enterprise Linux (RHEL) 仮想マシン (VM) のスワップ領域を使用するには、一時ディスクにスワップパーティションを作成する必要があります。スワップパーティションを作成する場合は、オペレーティングシステム (OS) ディスクやデータ (ストレージ) ディスクではなく、一時ディスクのみを使用してください。仮想マシンを削除すると一時ディスクが削除されるため、スワップパーティションも削除されます。
cloud-init ユーティリティーを使用して、一時ディスク上にスワップパーティションをオンデマンドで設定できます。エフェメラルディスクは仮想マシンのローカルストレージですが、リソースディスクは仮想マシン自体にマウントされたストレージです。どちらのストレージタイプもデータを一時的に保存します。仮想マシンの削除、移動、停止、または障害が発生すると、一時ディスクまたはリソースディスクに保存されているデータが失われます。
永続データには一時ディスクを使用しないでください。仮想マシンが停止または移動すると、スワップパーティションを含むすべてのコンテンツが削除されます。
前提条件
-
仮想マシンに
cloud-initユーティリティーをインストールしました。 /etc/waagent.confファイルでパラメーターを設定して、Windows Azure Linux エージェント (WALA) のスワップ設定を無効にしました。ResourceDisk.Format=n ResourceDisk.EnableSwap=n ResourceDisk.SwapSizeMB=0
ResourceDisk.Format=n ResourceDisk.EnableSwap=n ResourceDisk.SwapSizeMB=0Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 仮想マシン上で一時ディスクが使用可能です。
手順
- VMI にログインします。
/etc/cloud/cloud.cfg.d/00-azure-swap.cfg設定ファイルを作成して編集し、次のcloud-init設定をファイルに追加します。vi /etc/cloud/cloud.cfg.d/00-azure-swap.cfg
# vi /etc/cloud/cloud.cfg.d/00-azure-swap.cfgCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow この設定:
-
GPT パーティションテーブルを使用して、一時ディスク (
ephemeral0) をパーティション分割します。 -
2 つのパーティションを作成します。66% はファイルシステム用 (
/mntにマウント)、33% はスワップスペース用です。 -
最初のパーティションを
ext4としてフォーマットし、2 番目のパーティションをswapとしてフォーマットします。 起動時に両方のパーティションの自動マウントを設定します。
注記パーティションレイアウト
[66、[33,82]]は、ディスクの 66% を最初のパーティションに割り当て、33% を 2 番目のパーティションに割り当てます。2 番目のパーティション仕様の82 は、Linux スワップパーティションタイプを示します。要件に応じてこれらのパーセンテージを調整できます。
-
GPT パーティションテーブルを使用して、一時ディスク (
設定ファイルにエラーがないか確認します。
cloud-init devel schema --config-file /etc/cloud/cloud.cfg.d/00-azure-swap.cfg
# cloud-init devel schema --config-file /etc/cloud/cloud.cfg.d/00-azure-swap.cfgCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 設定が有効な場合、コマンドはエラーを返しません。
検証
仮想マシンを再起動した後、アクティブなスワップ領域、スワップ使用量、および
/etc/fstabファイル内のスワップパーティションエントリーを確認して、スワップパーティションが設定されアクティブであることを確認します。アクティブなスワップ領域を確認します。
swapon -s
$ swapon -sCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力には
ephemeral0.2の swap パーティションが表示されます。Filename Type Size Used Priority /dev/ephemeral0.2 partition 8388604 0 -2
Filename Type Size Used Priority /dev/ephemeral0.2 partition 8388604 0 -2Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow スワップ使用量を確認します。
free -h
$ free -hCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力では、
Swap行にスワップ領域が表示されます。total used free shared buffered/cache available Mem: 7.8Gi 1.2Gi 5.8Gi 16MiB 800MiB 6.3Gi Swap: 8.0Gi 0B 8.0Gi
total used free shared buffered/cache available Mem: 7.8Gi 1.2Gi 5.8Gi 16MiB 800MiB 6.3Gi Swap: 8.0Gi 0B 8.0GiCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow /etc/fstabファイルにスワップパーティションが存在することを確認します。grep swap /etc/fstab
$ grep swap /etc/fstabCopy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 出力には、スワップパーティションのエントリーが含まれる必要があります。次に例を示します。
/dev/ephemeral0.2 none swap sw,nofail,x-systemd.requires=cloud-init.service 0 0
/dev/ephemeral0.2 none swap sw,nofail,x-systemd.requires=cloud-init.service 0 0Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow
3.2.5. ISO イメージからのベースイメージの作成 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下の手順は、カスタム ISO イメージ作成の手順と初期設定の要件を示しています。イメージを設定したら、このイメージを、追加の仮想マシンインスタンスを作成するためのテンプレートとして使用できます。
前提条件
- 仮想化用のホストマシンを有効にしていることを確認します。設定および手順は、RHEL 8 で仮想化を有効にする を参照してください。
手順
- Red Hat カスタマーポータル から最新の Red Hat Enterprise Linux 8 DVD ISO イメージをダウンロードします。
基本的な Red Hat Enterprise Linux 仮想マシンを作成し、起動します。手順は、仮想マシンの作成 を参照してください。
コマンドラインを使用して仮想マシンを作成する場合は、デフォルトのメモリーと CPU を仮想マシンの容量に設定するようにしてください。仮想ネットワークインターフェイスを virtio に設定します。
たとえば、次のコマンドは
rhel-9.0-x86_64-kvm.qcow2イメージを使用してkvmtest仮想マシンを作成します。virt-install \ --name kvmtest --memory 2048 --vcpus 2 \ --disk rhel-8.0-x86_64-kvm.qcow2,bus=virtio \ --import --os-variant=rhel8.0# virt-install \ --name kvmtest --memory 2048 --vcpus 2 \ --disk rhel-8.0-x86_64-kvm.qcow2,bus=virtio \ --import --os-variant=rhel8.0Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow Web コンソールを使用して仮想マシンを作成する場合は、Web コンソールで仮想マシンの作成 の手順を行います。以下の点に注意してください。
- 仮想マシンをすぐに起動 は選択しないでください。
- メモリー を希望のサイズに変更します。
- インストールを開始する前に、仮想ネットワークインターフェイス設定 で モデル を virtio に変更し、vCPUs を仮想マシンの容量設定に変更していることを確認します。
以下の追加インストールの選択と変更を確認します。
- 標準 RHEL オプションを使用して 最小インストール を選択します。
インストール先 で、カスタムストレージ設定 を選択します。以下の設定情報を使用して選択を行います。
- /boot に少なくとも 500 MB を確保します。ただし、1GB 以上あれば十分です。
- ファイルシステムの場合は、boot パーティションおよび root パーティションの両方に xfs、ext4、ext3 のいずれかを使用します。
-
インストール中に、OS ディスクからスワップ領域を削除します。デプロイメントの後に一時ディスク上で
cloud-initを使用してスワップ領域を設定します。
- インストール概要 画面で、ネットワークおよびホスト名 を選択します。イーサネット を オン に切り替えます。
インストール開始時に、以下を行います。
-
rootのパスワードを作成します。 - 管理者ユーザーアカウントを作成します。
-
- インストールが完了したら、仮想マシンを再起動して root アカウントにログインします。
-
rootでログインしたら、イメージを設定できます。