3.3. IdM レプリカ間のレプリカ合意
管理者が、既存のサーバーに基づいてレプリカを作成すると、Identity Management (IdM) は、初期サーバーとレプリカとの間に レプリカ合意 を作成します。レプリカ合意は、データと設定が 2 台のサーバー間で継続的に複製されることを保証します。
IdM は、複数の読み取り/書き込みレプリカ複製 を使用します。この設定では、レプリカ合意に参加しているすべてのレプリカが更新の受信と提供を行うので、サプライヤーとコンシューマーとみなされます。レプリカ合意は常に双方向です。
図3.1 サーバーとレプリカ合意
![サーバー 2 台の間に 2 つのレプリカ合意があるイメージ: Directory Server データベースに関連するデータのレプリカ合意と、Certificate System データに関連する証明書レプリカ合意](https://access.redhat.com/webassets/avalon/d/Red_Hat_Enterprise_Linux-8-Planning_Identity_Management-ja-JP/images/d06b1dd2052f1e330862ea59ba3cf9db/64_RHEL_IdM_0120_2.1.png)
IdM は、2 種類のレプリカ合意を使用します。
- ドメインのレプリカ合意
- この合意は、識別情報を複製します。
- 証明書のレプリカ合意
- この合意は、証明書情報を複製します。
両方の複製チャンネルは独立しています。2 台のサーバー間で、いずれかまたは両方の種類のレプリカ合意を設定できます。たとえば、サーバー A とサーバー B にドメインレプリカ合意のみが設定されている場合は、証明書情報ではなく ID 情報だけが複製されます。