17.10. qeth デバイスの動的な追加


このセクションでは、qeth デバイスを動的に追加する方法を説明します。

手順

  1. qeth デバイスドライバーモジュールが読み込まれているかどうかを確認します。以下の例は、読み込み済みの qeth モジュールを示しています。

    # lsmod | grep qeth
    qeth_l3                69632  0
    qeth_l2                49152  1
    qeth                  131072  2 qeth_l3,qeth_l2
    qdio                   65536  3 qeth,qeth_l3,qeth_l2
    ccwgroup               20480  1 qeth

    lsmod コマンドの出力で、qeth モジュールが読み込まれていないことを示している場合は、modprobe コマンドを実行してそのモジュールを読み込みます。

    # modprobe qeth
  2. cio_ignore ユーティリティーを使用して、無視されるデバイスのリストからネットワークチャネルを削除し、それが Linux から見えるようにします。

    # cio_ignore -r read_device_bus_id,write_device_bus_id,data_device_bus_id

    read_device_bus_idwrite_device_bus_id、および data_device_bus_id は、ネットワークデバイスを表す 3 つのデバイスバス ID に置き換えます。たとえば、read_device_bus_id0.0.f500 で、write_device_bus_id0.0.f501 で、data_device_bus_id0.0.f502 の場合は、以下のようになります。

    # cio_ignore -r 0.0.f500,0.0.f501,0.0.f502
  3. znetconf ユーティリティーを使用して、ネットワークデバイス用の候補設定を識別して、リスト表示します。

    # znetconf -u
    Scanning for network devices...
    Device IDs                 Type    Card Type      CHPID Drv.
    ------------------------------------------------------------
    0.0.f500,0.0.f501,0.0.f502 1731/01 OSA (QDIO)        00 qeth
    0.0.f503,0.0.f504,0.0.f505 1731/01 OSA (QDIO)        01 qeth
    0.0.0400,0.0.0401,0.0.0402 1731/05 HiperSockets      02 qeth
  4. 使用する設定を選択し、znetconf を使用して設定を適用し、設定したグループデバイスをネットワークデバイスとしてオンラインにします。

    # znetconf -a f500
    Scanning for network devices...
    Successfully configured device 0.0.f500 (encf500)
  5. オプション: グループデバイスをオンラインに設定する前に、グループデバイスに設定されている引数を渡すこともできます。

    # znetconf -a f500 -o portname=myname
    Scanning for network devices...
    Successfully configured device 0.0.f500 (encf500)

    これで、encf500 ネットワークインターフェイスの設定を継続できます。

または、sysfs 属性を使用して、以下のようにデバイスをオンラインに設定することもできます。

  1. qeth グループデバイスを作成します。

    # echo read_device_bus_id,write_device_bus_id,data_device_bus_id > /sys/bus/ccwgroup/drivers/qeth/group

    以下に例を示します。

    # echo 0.0.f500,0.0.f501,0.0.f502 > /sys/bus/ccwgroup/drivers/qeth/group
  2. 次に、読み込みチャンネルを見つけることで、qeth グループデバイスが正しく作成されていることを確認します。

    # ls /sys/bus/ccwgroup/drivers/qeth/0.0.f500

    必要なシステムや機能を設定する方法により、オプションで追加のパラメーターや機能を設定できます。以下に例を示します。

    • portno
    • layer2
    • portname
  3. オンライン sysfs 属性に 1 と書き込んでデバイスをオンラインにします。

    # echo 1 > /sys/bus/ccwgroup/drivers/qeth/0.0.f500/online
  4. 次に、デバイスの状態を確認します。

    # cat /sys/bus/ccwgroup/drivers/qeth/0.0.f500/online
    											1

    戻り値が 1 の場合は、デバイスがオンラインであることを示し、戻り値が 0 の場合は、デバイスがオフラインであることを示します。

  5. デバイスに割り当てられたインターフェイス名を見つけます。

    # cat /sys/bus/ccwgroup/drivers/qeth/0.0.f500/if_name
    encf500

    これで、encf500 ネットワークインターフェイスの設定を継続できます。

    s390utils パッケージの以下のコマンドは、qeth デバイスの最も重要な設定を表示します。

    # lsqeth encf500
    Device name                     : encf500
    -------------------------------------------------
    card_type               : OSD_1000
    cdev0                   : 0.0.f500
    cdev1                   : 0.0.f501
    cdev2                   : 0.0.f502
    chpid                   : 76
    online                  : 1
    portname                : OSAPORT
    portno                  : 0
    state                   : UP (LAN ONLINE)
    priority_queueing       : always queue 0
    buffer_count            : 16
    layer2                  : 1
    isolation               : none
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