第22章 キックスタートのコマンドおよびオプションのリファレンス
ここでは、Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムがサポートするキックスタートコマンドのリストを提供します。コマンドは、いくつかのカテゴリーに分かれ、アルファベット順に記載されています。コマンドが複数のカテゴリーに該当する場合は、該当するすべてのカテゴリーに記載されます。
22.1. キックスタートの変更 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のセクションでは、Red Hat Enterprise Linux 9 におけるキックスタートコマンドおよびオプションの変更を説明します。
22.1.1. RHEL 8 で auth または authconfig が非推奨に リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
authconfig ツールおよびパッケージが削除されたため、Red Hat Enterprise Linux 8 では、キックスタートコマンドの auth または authconfig が非推奨になっています。
コマンドラインで実行した authconfig コマンドと同様、キックスタートスクリプトの authconfig コマンドが authselect-compat ツールを使用して、新しい authselect ツールを実行するようになりました。この互換性層や、その既知の問題の説明は、authselect-migration(7) man ページを参照してください。このインストールプログラムは、非推奨のコマンドの使用を自動的に検出し、互換性層を提供する authselect-compat パッケージをインストールします。
22.1.2. 以前の RHEL リリースのキックスタートファイルの使用 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以前の RHEL リリースのキックスタートファイルを使用する場合は、Red Hat Enterprise Linux 8 BaseOS リポジトリーおよび AppStream リポジトリーの詳細について、Considerations in adopting RHEL 8 の Repositories のセクションを参照してください。
22.1.3. キックスタートで非推奨になったコマンドおよびオプション リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
以下のキックスタートのコマンドとオプションが RHEL 9 では非推奨になりました。
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timezone --ntpservers- 代わりにtimesourceコマンドを使用します。 -
timezone --nontp -
logging --level -
%packages --excludeWeakdeps- 代わりに--exclude-weakdepsを使用します。 -
%packages --instLangs- 代わりに--inst-langsを使用します。 -
%anaconda -
pwpolicy- 代わりに Anaconda 設定ファイルを使用します。 -
syspurpose- 代わりにsubscription-manager syspurposeを使用してください -
nvdimm
特定のオプションだけがリスト表示されている場合は、基本コマンドおよびその他のオプションは引き続き利用でき、非推奨ではありません。キックスタートファイルで非推奨のコマンドを使用すると、ログに警告が出力されます。inst.ksstrict 起動オプションを使用して、非推奨のコマンド警告をエラーにすることもできます。
22.1.4. キックスタートから削除されたコマンドおよびオプション リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
RHEL 9 では、以下のキックスタートのコマンドとオプションが完全に削除されました。キックスタートファイルでこれを使用すると、エラーが発生します。
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device -
deviceprobe -
dmraid -
install(サブコマンドまたはメソッドをコマンドとして直接使用) -
multipath -
bootloader --upgrade -
ignoredisk --interactive -
partition --active -
harddrive --biospart -
autostep
特定のオプションおよび値だけが表示されている場合は、基本コマンドおよびその他のオプションは引き続き利用でき、削除されません。