5.5. RPM のビルド


rpmbuild コマンドを使用して RPM パッケージをビルドできます。このコマンドを使用する場合、rpmdev-setuptree ユーティリティーによって設定された構造と同じ特定のディレクトリーおよびファイル構造が求められます。

rpmbuild コマンドでは、ユースケースや期待する結果によって組み合わせる引数が異なります。主な使用例は次のとおりです。

  • ソース RPM をビルドします。
  • バイナリー RPM をビルドします。

    • ソース RPM からバイナリー RPM を再ビルドします。
    • spec ファイルからバイナリー RPM をビルドします。

5.5.1. ソース RPM のビルド

ソース RPM (SRPM) をビルドすると、次の利点があります。

  • 環境にデプロイされた特定の Name-Version-Release を持つ RPM ファイルの正確なソースを保持できます。これには、正確な spec ファイル、ソースコード、および関連するすべてのパッチが含まれます。これは追跡とデバッグに役立ちます。
  • 異なるハードウェアプラットフォームまたはアーキテクチャー上でバイナリー RPM をビルドできます。

前提条件

  • システムに rpmbuild ユーティリティーがインストールされている。

    # dnf install rpm-build
  • 次の Hello World! 実装が ~/rpmbuild/SOURCES/ ディレクトリーに配置されている。

  • パッケージ化するプログラムの spec ファイルが存在する。

手順

  1. 作成した spec ファイルが含まれている ~/rpmbuild/SPECS/ ディレクトリーに移動します。

    $ cd ~/rpmbuild/SPECS/
  2. rpmbuild コマンドを入力し、spec ファイルを指定して、ソース RPM をビルドします。

    $ rpmbuild -bs <specfile>

    -bs オプションは ソースのビルド を表します。

    たとえば、bellopellocello プログラムのソース RPM をビルドするには、次のように入力します。

    +

$ **rpmbuild -bs bello.spec**
Wrote: /home/admiller/rpmbuild/SRPMS/bello-0.1-1.el9.src.rpm

$ **rpmbuild -bs python-pello.spec**
Wrote: /home/admiller/rpmbuild/SRPMS/python-pello-1.0.2-1.el9.src.rpm

$ **rpmbuild -bs cello.spec**
Wrote: /home/admiller/rpmbuild/SRPMS/cello-1.0-1.el9.src.rpm

検証

  • rpmbuild/SRPMS ディレクトリーに、生成されたソース RPM が含まれていることを確認します。ディレクトリーは、rpmbuild で必要な構造の一部です。
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