第8章 IdM のバックアップおよび復元
Identity Management を使用すると、データ損失イベントが発生した後に IdM システムを手動でバックアップおよび復元できます。
バックアップ中、システムが IdM セットアップに関する情報を保存するディレクトリーを作成します。このバックアップディレクトリーを使用して、元の IdM 設定を復元できます。
注記
IdM のバックアップ機能および復元機能は、データ損失を防止するように設計されています。サーバーの損失による影響を軽減し、継続的な運用を実現するために、クライアントに代替サーバーを用意してください。レプリケーショントポロジーの確立については、レプリケーションによるサーバーの損失への準備 を参照してください。
8.1. IdM バックアップの種類
ipa-backup
ユーティリティーを使用すると、2 種類のバックアップを作成できます。
- サーバーのフルバックアップ
- IdM に関連するすべてのサーバー設定ファイルと、LDAP データ交換形式 (LDIF) ファイルにある LDAP データがすべて 含まれます。
- IdM サービスは オフライン である必要があります。
- IdM デプロイメントをゼロから再構築する場合に 適しています。
- データのみのバックアップ
- LDIF ファイルの LDAP データとレプリケーション変更ログが 含まれます。
- IdM サービスは、オンラインまたはオフライン にできます。
- IdM データを以前の状態に復元する場合に 適しています。