第7章 IdM と AD との間のフォレスト間の信頼の計画
Active Directory (AD) および Identity Management (IdM) は、Kerberos、LDAP、DNS、証明書サービスなどのさまざまなコアサービスを管理する 2 つの代替環境です。フォレスト間の信頼 関係は、すべてのコアサービスがシームレスに相互作用できるようにすることで、その 2 つの異なる環境を透過的に統合します。次のセクションでは、フォレスト間の信頼のデプロイメントを計画して設計する方法のヒントを紹介します。
7.1. IdM と AD の間のフォレスト間と外部の信頼
IdM と AD の間のフォレスト間の信頼
純粋な Active Directory (AD) 環境では、フォレスト間の信頼は、2 つの AD フォレストルートドメインに接続します。AD と IdM との間のフォレスト間の信頼を作成すると、IdM ドメインは、それ自体を 1 つのドメインを持つ別のフォレストとして AD に提示します。その後、AD フォレストのルートドメインと IdM ドメインの間に信頼関係が確立されます。これにより、AD フォレストのユーザーは、IdM ドメインのリソースにアクセスできます。
IdM は、1 つの AD フォレスト、または関連のない複数のフォレストとの信頼関係を確立できます。
cross-realm trust で、2 つの Kerberos レルムを接続できます。ただし、Kerberos レルムは認証にのみ関係し、識別操作および認可操作に関連するその他のサービスおよびプロトコルには関係しません。したがって、Kerberos のレルム間の信頼を確立しても、あるレルムのユーザーが別のレルムのリソースにアクセスできるようにするには不十分です。
AD ドメインへの外部の信頼
外部の信頼は、IdM と AD ドメインとの間の信頼関係です。フォレストの信頼では常に IdM と Active Directory フォレストのルートドメインとの間で信頼関係を確立する必要がありますが、IdM からフォレスト内の任意のドメインへの外部の信頼関係も確立できます。