第24章 Object-Graph Navigation Language (OGNL)


概要

OGNL は、Java オブジェクトのプロパティーを取得および設定するための式言語です。プロパティーの値の取得および設定に同じ式を使用します。OGNL サポートは camel-ognl モジュールに含まれます。

Camel on EAP デプロイメント

このコンポーネントは、Red Hat JBoss Enterprise Application Platform (JBoss EAP) コンテナー上で簡素化されたデプロイメントモデルを提供する Camel on EAP (Wildfly Camel) フレームワークによってサポートされます。

OGNL モジュールの追加

ルートで OGNL を使用するには、例24.1「camel-ognl 依存関係の追加」 に示したように、camel-ognl への依存関係をプロジェクトに追加する必要があります。

例24.1 camel-ognl 依存関係の追加

<!-- Maven POM File -->
...
<dependencies>
  ...
  <dependency>
    <groupId>org.apache.camel</groupId>
    <artifactId>camel-ognl</artifactId>
    <version>${camel-version}</version>
  </dependency>
  ...
</dependencies>

静的インポート

アプリケーションコードで ognl() static メソッドを使用するには、以下の import ステートメントを Java ソースファイルに追加します。

import static org.apache.camel.language.ognl.OgnlExpression.ognl;

組み込み変数

表24.1「OGNL 変数」 に、OGNL を使用する際にアクセス可能な組み込み変数の一覧を示します。

表24.1 OGNL 変数
名前説明

this

org.apache.camel.Exchange

現在のエクスチェンジ

exchange

org.apache.camel.Exchange

現在のエクスチェンジ

exception

Throwable

エクスチェンジの例外 (ある場合)

exchangeID

String

エクスチェンジの ID

fault

org.apache.camel.Message

Fault メッセージ (ある場合)

request

org.apache.camel.Message

IN メッセージ

response

org.apache.camel.Message

OUT メッセージ

properties

マップ

エクスチェンジプロパティー

property(name)

オブジェクト

指定されたエクスチェンジプロパティーの値

property(name, type)

Type

指定されたエクスチェンジプロパティーのタイプの値。

例24.2「OGNL を使用したルート」 は、OGNL を使用するルートを示しています。

例24.2 OGNL を使用したルート

<camelContext>
  <route>
    <from uri="seda:foo"/>
    <filter>
      <language langauge="ognl">request.headers.foo == 'bar'</language>
      <to uri="seda:bar"/>
    </filter>
  </route>
</camelContext>
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