4.2. Red Hat Virtualization Manager を使用した Red Hat Gluster Storage ボリュームへの仮想マシンの設定
以下の手順では、Red Hat Virtualization Manager を使用して仮想化用に Red Hat Gluster Storage サーバーを追加する方法を説明します。
注記
Red Hat Gluster Storage ノードに別のデータセンターを使用することを推奨します。
手順4.2 Red Hat Virtualization Manager を使用して仮想化用の Red Hat Gluster Storage Server を追加する方法
- データセンターを作成します。
- データ センター のリソースタブを選択して、すべてのデータセンターを一覧表示します。
- New Data Center ウィンドウを開きます。をクリックして
図4.1 New Data Center ウィンドウ
- データセンターの 名前 と 説明 を入力します。
- ドロップダウンメニューから、
Shared
にストレージ タイプ を選択します。 - Quota Mode を
Disabled
を選択します。
新しいデータセンターは、クラスター、ホスト、およびストレージの設定が完了するまで、初期
化されていません。 - クラスターを作成します。
- Clusters リソース タブを選択して、すべてのクラスターを一覧表示します。
- New Cluster ウィンドウを開きます。をクリックして
図4.2 New Cluster ウィンドウ
- ドロップダウンメニューから、クラスターの データセンター を選択します。
- クラスターの Name および Description を入力します。
- ドロップダウンメニューから CPU Name および Compatibility Version を選択します。
- 「 Enable Virt Service 」を確認します。
- ホストの追加:
- Hosts resource タブを選択して、システム内の全ホストの一覧を表示します。
- New Host ウィンドウを開きます。をクリックして、
図4.3 新規ホストウィンドウ
重要同じ仮想マシンイメージストアにアクセスする単一の VDSM クラスター上の Red Hat Enterprise Linux ハイパーバイザーおよび Red Hat Virtualization ハイパーバイザーはサポートされません。 - ドロップダウンメニューから、新規ホスト の データセンター および ホストクラスター を選択します。
- 新規ハイパーバイザーホストの 名前、アドレス 、および root パスワード を入力します。
- 必要に 応じて、ホストファイアウォールを自動設定 します。
新規ホストが、Installing のステータスでハイパーバイザーホストの一覧に表示されます。ホストがアクティベートされると、ステータスは自動的に Up に変わります。 - コマンドラインインターフェースを使用して、Red Hat Gluster Storage クラスターでボリュームを作成して設定します。ボリュームの作成および設定に関する情報は、『 『Red Hat Gluster Storage Administration Guide』 』の「 『Red Hat Gluster Storage Volumes』 」および「Red Hat Gluster Storage Volumes」を参照しhttps://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_gluster_storage/3.5/html/administration_guide/chap-red_hat_storage_volumes てください。「コマンドラインインターフェースを使用したボリュームの設定」
- Red Hat Virtualization Manager を使用してストレージドメインを追加します。
- Storage resource タブを選択して、既存のストレージドメインを一覧表示します。
図4.4 新規ドメインウィンドウ
- ストレージドメインの 名前 を入力します。
- 共有 データセンター を選択して、ストレージドメインに関連付けます。
- ドメイン機能 を
Data に
設定し、ストレージタイプをGlusterFS に
設定します。 - ホスト から 使用する ドロップダウンメニューからホストを選択します。
- Use managed gluster volume チェックボックスを選択し、Gluster ドロップダウンメニューから適切なボリュームを選択します。注記このドロップダウンメニューには、ノードが Red Hat Virtualization Manager が管理するボリュームのみが入力されます。Red Hat Virtualization Manager による Red Hat Gluster Storage ノードの管理の設定方法は、5章Red Hat Virtualization Manager を使用した Red Hat Gluster Storage サーバーおよびボリュームの管理 を参照してください。
- 該当する Red Hat Gluster Storage ネイティブクライアントの マウントオプション を入力します。複数のマウントオプションをコンマで区切って入力します。ネイティブクライアント 『のマウントオプションについての詳しい情報は、『 『Red Hat Gluster Storage Administration Guide』 』の「Creating access to Volumes』 」を参照しhttps://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_gluster_storage/3.5/html/administration_guide/chap-accessing_data_-_setting_up_clients てください。Red Hat Gluster Storage と Red Hat Virtualization を統合する場合、ネイティブクライアントのみがサポートされることに注意してください。
Red Hat Gluster Storage をストレージドメインとして使用して仮想マシンを作成できるようになりました。仮想マシンの作成の詳細は、『 『Red Hat Virtualization Virtual Machine Management Guide』:https://access.redhat.com/documentation/ja-jp/red_hat_virtualization/4.1/html/virtual_machine_management_guide/ 』を参照してください。
注記
Red Hat Gluster Storage ドメインでのスプリットブレインインシデントのリスクを回避するために、Red Hat Gluster Storage ドメインで共有可能なディスクの使用は無効になります。共有可能なディスクを作成しようとすると、管理ポータルで警告が表示されるので、Red Hat Gluster Storage サーバーでのデータの整合性確保を推奨しています。
このポリシーは、仮想ファイルシステムタイプとして GlusterFS が指定された POSIX ドメインで作成された Red Hat Gluster Storage ドメインには適用されません。