第7章 OCSP を使用した接続の保護
OCSP (Online Certificate Status Protocol) は、Web ブラウザーおよび Web サーバーがセキュアな接続上で通信できるようにする技術です。暗号化したデータは送信側から送信され、処理前に受信側で復号化されます。Web ブラウザーと Web サーバーは、データの暗号化および復号化を行います。
7.1. オンライン証明書ステータスプロトコル
Web ブラウザーと Web サーバーが保護された接続を介して通信する場合、サーバーは認証情報のセットを証明書の形式で提示します。次にブラウザーは証明書を検証し、証明書のステータス情報を求めるリクエストを送信します。サーバーは、現在、期限切れ、または不明の証明書ステータスで応答します。
証明書には、次の種類の情報が含まれています。
- 通信の構文
- Online Certificate Status Protocol (OCSP) レスポンダーにアクセスするための開始時刻、終了時刻、アドレス情報などの制御情報。
Web サーバーは、OCSP レスポンダーを使用して証明書のステータスを確認します。証明書にリストされている OCSP レスポンダーまたは別の OCSP レスポンダーを使用するように Web サーバーを設定できます。OCSP では、期限切れの証明書の猶予期間が許可されます。これにより、証明書更新前の限られた時間内でサーバーにアクセスできます。
OCSP は、証明書失効リスト (CRL) の古いメソッドの制限を解消します。
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