検索

A.4. JBoss Web システムプロパティーのリファレンス

download PDF

このリファレンスでは、JBoss Web 設定で以前使用されたシステムプロパティーを JBoss EAP 7 の Undertow で同等の設定にマップする方法を説明します。

表A.1 サーブレットコンテナーおよびコネクターシステムプロパティーのマップ

JBoss EAP 6 システムプロパティー

説明

JBoss EAP 7 での同等設定

jvmRoute

jvmRoute 属性のデフォルトの値を提供します。standalone-ha.xml 設定ファイルを使用する場合は自動生成された値をオーバーライドしません。

reload をサポートします。

管理 CLI コマンド:

/subsystem=undertow:write-attribute(name=instance-id,value=VALUE)

org.apache.tomcat.util.buf.StringCache.byte.enabled

true を指定した場合、String キャッシュは ByteChunk に対して有効になります。値の指定がない場合は、デフォルト値の false が使用されます。

同等の設定はありません。

org.apache.tomcat.util.buf.StringCache.char.enabled

true を指定した場合、String キャッシュは CharChunk に対して有効になります。値の指定がない場合は、デフォルト値の false が使用されます。

同等の設定はありません。

org.apache.tomcat.util.buf.StringCache.cacheSize

String キャッシュのサイズ。値の指定がない場合は、デフォルト値の 5000 が使用されます。

同等の設定はありません。

org.apache.tomcat.util.buf.StringCache.maxStringSize

キャッシュされる String の最大長。値の指定がない場合は、デフォルト値の 128 が使用されます。

同等の設定はありません。

org.apache.tomcat.util.http.FastHttpDateFormat.CACHE_SIZE

解析およびフォーマットされた日付値を使用するキャッシュのサイズ。値の指定がない場合は、デフォルト値の 1000 が使用されます。

同等の設定はありません。

org.apache.catalina.core.StandardService.DELAY_CONNECTOR_STARTUP

true を使用した場合、コネクターは自動的に起動されません。これは埋め込みモードで便利です。

同等の設定はありません。

org.apache.catalina.connector.Request.SESSION_ID_CHECK

true に指定された場合、指定のセッション ID でセッションを作成する前に、サーブレットコンテナーはそのセッション ID のコンテキストにセッションが存在することを確認します。

同等の設定はありません。

org.apache.coyote.USE_CUSTOM_STATUS_MSG_IN_HEADER

true を指定した場合は、HTTP ヘッダー内でカスタムの HTTP ステータスメッセージが使用されます。XSS の脆弱性から保護するため、特にメッセージにユーザーによる入力が含まれる場合は、このようなメッセージをすべて ISO-8859-1でエンコードする必要があります。指定の値がない場合は、デフォルト値の false が使用されます。

カスタムの io.undertow.servlet.ServletExtension を実装して、プログラミングで有効にする必要があります。その後、拡張を使用して io.undertow.servlet.api.DeploymentInfo 構造インスタンス上で setSendCustomReasonPhraseOnError(true) を呼び出します。

org.apache.tomcat.util.http.Parameters.MAX_COUNT

ポストのボディーで解析できるパラメーターの最大数。パラメーターがこの数を超えると、IllegalStateException によって解析に失敗します。デフォルト値は 512 パラメーターです。

管理 CLI コマンド:

/subsystem=undertow/server=default-server/http-listener=default:write-attribute(name=max-parameters,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/https-listener=default:write-attribute(name=max-parameters,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/ajp-listener=default:write-attribute(name=max-parameters,value=VALUE)

org.apache.tomcat.util.http.MimeHeaders.MAX_COUNT

HTTP リクエストで送信できるヘッダーの最大数。ヘッダーの数がこの値を超えると、IllegalStateException によって解析に失敗します。デフォルト値は 128 ヘッダーです。

管理 CLI コマンド:

/subsystem=undertow/server=default-server/http-listener=default:write-attribute(name=max-headers,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/https-listener=default:write-attribute(name=max-headers,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/ajp-listener=default:write-attribute(name=max-headers,value=VALUE)

org.apache.tomcat.util.net.MAX_THREADS

コネクターがリクエストの処理に使用するスレッドの最大数。デフォルト値は 32 x 512 です。(JIO コネクター の場合は 512 x Runtime.getRuntime().availableProcessors()

管理 CLI コマンド:

/subsystem=io/worker=default:write-attribute(name=task-max-threads, value=VALUE)

org.apache.coyote.http11.Http11Protocol.MAX_HEADER_SIZE

HTTP ヘッダーのバイト単位の最大サイズ。この値を超えると、ArrayOutOfBoundsException によって解析に失敗します。デフォルト値は 8192 バイトです。

管理 CLI コマンド:

/subsystem=undertow/server=default-server/http-listener=default:write-attribute(name=max-header-size,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/https-listener=default:write-attribute(name=max-header-size,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/ajp-listener=default:write-attribute(name=max-header-size,value=VALUE)

org.apache.coyote.http11.Http11Protocol.COMPRESSION

HTTP コネクターでの簡単な圧縮の使用を許可します。デフォルト値は off です。 on を使用すると圧縮を有効にすることができ、条件に応じて有効するか、常に強制的に有効にすることができます。

管理 CLI を使用したフィルターの設定:

# Create a filter
/subsystem=undertow/configuration=filter/gzip=gzipfilter:add()
/subsystem=undertow/server=default-server/host=default-host/filter-ref=gzipfilter:add()

org.apache.coyote.http11.Http11Protocol.COMPRESSION_RESTRICTED_UA

圧縮されたコンテンツを受け取らないユーザーエージェント regexps。デフォルト値は空です。

管理 CLI を使用したフィルターにおける述語の設定

# Use a predicate in a filter
/subsystem=undertow/configuration=filter/gzip=gzipfilter:add()
/subsystem=undertow/server=default-server/host=default-host/filter-ref=gzipfilter:add(predicate="regex[pattern='AppleWebKit',value=%{i,User-Agent}]")

org.apache.coyote.http11.Http11Protocol.COMPRESSION_MIME_TYPES

圧縮可能なコンテンツのコンテンツタイプ接頭辞。デフォルト値は text/html,text/xml,text/plain です。

管理 CLI を使用したフィルターにおける述語の設定

# Use a predicate in a filter
/subsystem=undertow/configuration=filter/gzip=gzipfilter:add()
/subsystem=undertow/server=default-server/host=default-host/filter-ref=gzipfilter:add(predicate="regex[pattern='text/html',value=%{o,Content-Type}]")

org.apache.coyote.http11.Http11Protocol.COMPRESSION_MIN_SIZE

圧縮されるコンテンツの最小サイズ。デフォルト値は 2048 バイトです。

管理 CLI を使用したフィルターにおける述語の設定

# Use a predicate in a filter
/subsystem=undertow/configuration=filter/gzip=gzipfilter:add()
/subsystem=undertow/server=default-server/host=default-host/filter-ref=gzipfilter:add(predicate="max-content-size[value=MIN_SIZE]")

org.apache.coyote.http11.DEFAULT_CONNECTION_TIMEOUT

デフォルトのソケットタイムアウト。デフォルト値は 60000 にミリ秒です。

管理 CLI コマンド:

/subsystem=undertow/server=default-server/http-listener=default:write-attribute(name=no-request-timeout,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/https-listener=default:write-attribute(name=no-request-timeout,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/ajp-listener=default:write-attribute(name=no-request-timeout,value=VALUE)

org.jboss.as.web.deployment.DELETE_WORK_DIR_ONCONTEXTDESTROY

このプロパティーを使用して .java および .class ファイルを削除し、JSP リソースが確実に再コンパイルされるようにします。デフォルト値は false です。keep-alive のデフォルトのソケットタイムアウトです。デフォルト値は -1 ミリ秒で、デフォルトのソケットタイムアウトを使用します。

同等の設定はありません。

org.apache.tomcat.util.buf.StringCache.trainThreshold

toString() が指定の回数呼び出された後にキャッシュがアクティベートされます。デフォルト値は 100000 です。

同等の設定はありません。

表A.2 EL システムプロパティーのマップ

JBoss EAP 6 システムプロパティー

説明

JBoss EAP 7 での同等設定

org.apache.el.parser.COERCE_TO_ZERO

true を指定した場合、強制的に式を数字に変換すると、仕様の要件どおりに空の文字列 ("") とnull は強制的にゼロに変換されます。値の指定がない場合は、デフォルト値の true が使用されます。

システムプロパティーは有効で、EL によって処理されます。

表A.3 JSP システムプロパティー

JBoss EAP 6 システムプロパティー

説明

JBoss EAP 7 での同等設定

org.apache.jasper.compiler.Generator.VAR_EXPRESSIONFACTORY

式言語の式ファクトリーに使用される変数の名前。値の指定がない場合は、デフォルト値の _el_expressionfactory が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.compiler.Generator.VAR_INSTANCEMANAGER

インスタンスマネージャーファクトリーに使用する変数の名前。値の指定がない場合は、デフォルト値の _jsp_instancemanager が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.compiler.Parser.STRICT_QUOTE_ESCAPING

false を指定した場合、JSP 属性の引用符をエスケープ処理する要件が緩和され、必要な引用符がなくてもエラーが発生しません。値の指定がない場合は、仕様に準拠するデフォルトの true が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.DEFAULT_TAG_BUFFER_SIZE

org.apache.jasper.Constants.DEFAULT_TAG_BUFFER_SIZE を超えたタグバッファーは破棄され、デフォルトサイズの新しいバッファーが作成されます。値の指定がない場合は、デフォルト値の 512 が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.runtime.JspFactoryImpl.USE_POOL

true の場合、ThreadLocal PageContext プールが使用されます。値の指定がない場合は、デフォルト値の true が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.runtime.JspFactoryImpl.POOL_SIZE

ThreadLocal PageContext のサイズ。値の指定がない場合は、デフォルト値の 8 が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.JSP_SERVLET_BASE

JSP から生成されたサーブレットのベースクラス。値の指定がない場合は、デフォルト値の org.apache.jasper.runtime.HttpJspBase が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.SERVICE_METHOD_NAME

ベースクラスによって呼び出されるサービスメソッドの名前。値の指定がない場合は、デフォルト値の _jspService が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.SERVLET_CLASSPATH

JSP のクラスパスが提供される ServletContext 属性の名前。値の指定がない場合は、デフォルト値の org.apache.catalina.jsp_classpath が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.JSP_FILE

サーブレット定義の <jsp-file> 要素に対するリクエスト属性の名前。リクエストに存在する場合は、request.getServletPath() によって返された値をオーバーライドし、実行される JSP ページを選択します。値の指定がない場合は、デフォルト値の org.apache.catalina.jsp_file が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.PRECOMPILE

JSP エンジンがサーブレットを事前生成し、呼び出しは行わないようにするクエリーパラメーターの名前。値の指定がない場合は、デフォルト値の org.apache.catalina.jsp_precompile が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.JSP_PACKAGE_NAME

コンパイルされた JSP ページのデフォルトのパッケージ名。値の指定がない場合は、デフォルト値の org.apache.jsp が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.TAG_FILE_PACKAGE_NAME

タグファイルから生成されたタグハンドラーのデフォルトのパッケージ名。値の指定がない場合は、デフォルトの org.apache.jsp.tag が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.TEMP_VARIABLE_NAME_PREFIX

生成された一時的な変数名に使用する接頭辞。値の指定がない場合は、デフォルト値の _jspx_temp が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.USE_INSTANCE_MANAGER_FOR_TAGS

true を指定した場合、タグハンドラーインスタンスの取得にインスタンスマネージャーが使用されます。値の指定がない場合は true が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

org.apache.jasper.Constants.INJECT_TAGS

true の場合、タグに指定されたアノテーションは処理およびインジェクトされます。簡単なタグを使用する場合やタグプーリングが無効になっている場合はパフォーマンスに影響することがあります。値の指定がない場合は false が使用されます。

システムプロパティーの変更はありません。

表A.4 セキュリティーシステムプロパティーのマップ

JBoss EAP 6 システムプロパティー

説明

JBoss EAP 7 での同等設定

org.apache.catalina.connector.RECYCLE_FACADES

true に指定された場合や、セキュリティーマネージャーが使用中の場合は、各リクエストに新しいファサードオブジェクトが作成されます。値の指定がない場合は、デフォルト値の false が使用されます。

同等の設定はありません。

org.apache.catalina.connector.CoyoteAdapter.ALLOW_BACKSLASH

true を指定した場合、「\」文字はパス区切り文字として使用できます。値の指定がない場合は、デフォルト値の false が使用されます。

同等の設定はありません。

org.apache.tomcat.util.buf.UDecoder.ALLOW_ENCODED_SLASH

true を指定した場合、「%2F」および「%5C」はパス区切り文字として使用できます。値の指定がない場合は、デフォルト値の false が使用されます。

管理 CLI コマンド:

/subsystem=undertow/server=default-server/http-listener=default:write-attribute(name=allow-encoded-slash,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/https-listener=default:write-attribute(name=allow-encoded-slash,value=VALUE)
/subsystem=undertow/server=default-server/ajp-listener=default:write-attribute(name=allow-encoded-slash,value=VALUE)

org.apache.catalina.STRICT_SERVLET_COMPLIANCE

値の指定がない場合は true が使用されます。true の場合は次のアクションが発生します。元のリクエストまたは応答がラップされるようにするため、アプリケーションディスパッチャーに渡されるラップされたリクエストまたは応答オブジェクトはすべてチェックされます。(SRV.15.2.22.1) 文字エンコーディングの指定がない場合に Response.getWriter() を呼び出すと、後続の Response.getCharacterEncoding()ISO-8859-1 を返し、Content-Type 応答ヘッダーに charset=ISO-8859-1 コンポーネントが含まれます。リクエストが明示的にセッションにアクセスしたかどうかに関わらず、セッションに関連する各リクエストによって、セッションの最後のアクセス時間が更新されます。(SRV.7.6)

デフォルトで対応。

org.apache.catalina.core.StandardWrapperValve.SERVLET_STATS

true を指定した場合または org.apache.catalina.STRICT_SERVLET_COMPLIANCE が true の場合、ラッパーは各サーブレットのJSR-77 統計を収集します。値の指定がない場合は、デフォルト値の false が使用されます。

同等の設定はありません。

org.apache.catalina.session.StandardSession.ACTIVITY_CHECK

true を指定した場合または org.apache.catalina.STRICT_SERVLET_COMPLIANCEtrue の場合、Tomcat は各セッションのアクティブなリクエスト数を追跡します。セッションが有効であるかを判断するとき、アクティブなセッションが 1 つ以上あるセッションは常に有効であると見なされます。値の指定がない場合は、デフォルト値の false が使用されます。

同等の設定はありません。

Red Hat logoGithubRedditYoutubeTwitter

詳細情報

試用、購入および販売

コミュニティー

Red Hat ドキュメントについて

Red Hat をお使いのお客様が、信頼できるコンテンツが含まれている製品やサービスを活用することで、イノベーションを行い、目標を達成できるようにします。

多様性を受け入れるオープンソースの強化

Red Hat では、コード、ドキュメント、Web プロパティーにおける配慮に欠ける用語の置き換えに取り組んでいます。このような変更は、段階的に実施される予定です。詳細情報: Red Hat ブログ.

会社概要

Red Hat は、企業がコアとなるデータセンターからネットワークエッジに至るまで、各種プラットフォームや環境全体で作業を簡素化できるように、強化されたソリューションを提供しています。

© 2024 Red Hat, Inc.