11.3. メッセージのバンドル
JGroups のメッセージバンドルは、複数の小さなメッセージを大きなバンドルにアセンブルし、ネットワークのパフォーマンスを向上します。ネットワーク上で多くの小さなメッセージをクラスターノードに送信する代わりに、メッセージは最大バンドルサイズに達するか、送信する他のメッセージがなくなるまでキューに置かれます。キューに置かれたメッセージは大きなメッセージバンドルにアセンブルされた後、送信されます。
このバンドル化により、特にネットワーク通信のオーバーヘッドが高い TCP 環境では通信のオーバーヘッドが削減されます。
メッセージバンドルの設定
JGroups のメッセージバンドルは max_bundle_size
プロパティーを使用して設定されます。デフォルトの max_bundle_size
は 64 KB です。
バンドルサイズの調整によるパフォーマンスの向上は環境によって異なり、バンドルのアセンブル中に効率的なネットワークトラフィックと通信遅延の可能性の釣り合いがとれたかどうかによっても異なります。
以下の管理 CLI コマンドを使用して max_bundle_size
を設定します。
/subsystem=jgroups/stack=STACK_NAME/transport=TRANSPORT_TYPE/property=max_bundle_size:add(value=BUNDLE_SIZE)
たとえば、 デフォルトの udp
スタックに対して max_bundle_size
を 60K
に設定するには、以下を実行します。
/subsystem=jgroups/stack=udp/transport=UDP/property=max_bundle_size:add(value=60K)