7.5. root 以外のユーザーとしてエージェントの実行
一部のリソース情報にアクセスするには、エージェントがリソース自体への root アクセスを持っている必要があります。ただし、セキュリティー上、多くの管理者は、エージェントプロセスを root として実行しません。
Red Hat Enterprise Linux では、エージェントを root 以外のユーザーとして実行している間に、エージェントを特定リソースにアクセスを許可できます。これは、リソースのローカルディレクトリーまたはファイルにローカル アクセス制御ルール を設定することで行います。
注記
この例では、PostgreSQL データベースの ACL を設定します。setfacl コマンドで指定するディレクトリーおよびファイルは、リソースタイプによって異なります。
- root でシステムにログインします。
- システムに acl パッケージがインストールされていることを確認します。
rpm -q acl
# rpm -q acl acl-2.2.39-6.el5
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オプションはファイルシステムに適用する必要があります。これには、/etc/fstab
ファイルを編集するか、を使用し tune2fsます。例:vim /etc/fstab
# vim /etc/fstab LABEL=/ / ext3 defaults,acl 1 1 ...
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow 次に、ファイルシステムを再マウントします。mount -o remount /
# mount -o remount /
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 必要に応じて、エージェントに使用するシステムユーザーを作成します。
useradd jbosson-agent
useradd jbosson-agent
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - PostgreSQL の場合、エージェントは
postgresql.conf
ファイルにアクセスできる必要があります。PostgreSQL ディレクトリーを開きます。cd /var/lib/pgsql
# cd /var/lib/pgsql
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - エージェントユーザーに
postgresql.conf
ファイルの読み取りおよび書き込みアクセスを付与します。例:setfacl -m u:jbosson-agent:rw $PGDATA/postgresql.conf
# setfacl -m u:jbosson-agent:rw $PGDATA/postgresql.conf
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - 次に、
data/
ディレクトリーへのアクセスを agent ユーザーに付与します。例:setfacl -m u:jbosson-agent:x $PGDATA
# setfacl -m u:jbosson-agent:x $PGDATA
Copy to Clipboard Copied! Toggle word wrap Toggle overflow - getfacl コマンドを使用して、新しい ACL が正しく追加されたことを確認します。
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