9.3. CodeFlare Operator の設定


OpenShift AI で分散ワークロードの CodeFlare Operator のデフォルト設定を変更する場合は、関連する config map を編集します。

前提条件

手順

  1. OpenShift コンソールで、Workloads ConfigMaps をクリックします。
  2. Project リストから redhat-ods-applications を選択します。
  3. codeflare-operator-config config map を検索し、config map 名をクリックして ConfigMap details ページを開きます。
  4. YAML タブをクリックして、config map 仕様を表示します。
  5. data:config.yaml:kuberay セクションでは、次のエントリーを編集できます。

    ingressDomain

    この設定オプションのデフォルトは null (ingressDomain: "") です。OpenShift 上で Ingress コントローラーが実行されていない場合を除き、このオプションは変更しないでください。次の例に示すとおり、OpenShift AI はこの値を使用して、すべての Ray クラスターのダッシュボードとクライアントルートを生成します。

    ダッシュボードとクライアントルートの例

    ray-dashboard-<clustername>-<namespace>.<your.ingress.domain>
    ray-client-<clustername>-<namespace>.<your.ingress.domain>
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    mTLSEnabled

    この設定オプションは、デフォルトで有効 (mTLSEnabled: true) になっています。このオプションが有効になっていると、Ray Cluster Pod は、Ray Cluster ノード間の相互認証の形態である相互トランスポート層セキュリティー (mTLS) に使用される証明書を作成します。このオプションを有効にすると、ca-secret-_<cluster_name>_ シークレットから生成された証明書をダウンロードし、mTLS 通信に必要な証明書を生成し、必要な Ray 環境変数を設定しなければ、Ray クライアントは Ray ヘッドノードに接続できません。変更を適用するには、ユーザーは Ray クライアントを再初期化する必要があります。CodeFlare SDK は、Ray クライアントの認証プロセスを単純化するために次の機能を提供します。

    Ray クライアント認証コードの例

    from codeflare_sdk import generate_cert
    
    generate_cert.generate_tls_cert(cluster.config.name, cluster.config.namespace)
    generate_cert.export_env(cluster.config.name, cluster.config.namespace)
    
    ray.init(cluster.cluster_uri())
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    rayDashboardOauthEnabled

    この設定オプションは、デフォルトで有効 (rayDashboardOAuthEnabled: true) になっています。このオプションを有効にすると、OpenShift AI は Ray Cluster ヘッドノードの前に OpenShift OAuth プロキシーを配置します。ブラウザー経由で Ray ダッシュボードにアクセスする場合、ユーザーは OpenShift クラスターのログイン認証情報を使用して認証する必要があります。ユーザーが別の方法 (たとえば Ray JobSubmissionClient クラスを使用する) で Ray ダッシュボードにアクセスする場合は、次の例に示すように、リクエストの一部として認証ヘッダーを設定する必要があります。

    認証ヘッダーの例

    {Authorization: "Bearer <your-openshift-token>"}
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  6. 変更を保存するには、Save をクリックします。
  7. 変更を適用するには、Pod を削除します。

    1. Workloads Pods をクリックします。
    2. codeflare-operator-manager-<pod-id> Pod を見つけます。
    3. その Pod のオプションメニュー (⋮) をクリックし、Delete Pod をクリックします。変更が適用された状態で Pod が再起動します。

検証

次のとおり、codeflare-operator-manager Pod のステータスを確認します。

  1. OpenShift コンソールで、Workloads Deployments をクリックします。
  2. codeflare-operator-manager デプロイメントを検索し、デプロイメント名をクリックしてデプロイメントの詳細ページを開きます。
  3. Pods タブをクリックします。codeflare-operator-manager-<pod-id> Pod のステータスが Running であれば、Pod は使用できる状態です。Pod の詳細情報を表示するには、Pod 名をクリックして Pod の詳細ページを開き、Logs タブをクリックします。
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