7.2. 複数のコントロールプレーンのデプロイについて
2 つのコントロールプレーンをホストするようにクラスターを設定するには、独立した Istio システム namespace に一意の名前を持つ個別の Istio リソースをセットアップします。各 Istio リソースに一意のリビジョン名を割り当てて、管理するコントロールプレーン、ワークロード、または namespace を識別します。インジェクションまたは istio.io/rev
ラベルを使用してこれらのリビジョン名を適用し、どのコントロールプレーンがサイドカープロキシーをアプリケーション Pod にインジェクトするかを指定します。
各 Istio
リソースでは、Istio コントロールプレーンが監視する namespace を指定するために、ディスカバリーセレクターも設定する必要があります。設定されたディスカバリーセレクターに一致するラベルを持つ namespace のみがメッシュに参加できます。さらに、ディスカバリーセレクターは、各 namespace で istio-ca-root-cert
config map を作成するコントロールプレーンを決定します。これは、各メッシュ内で相互 TLS を使用してサービス間の通信を暗号化するために使用されます。
既存のコントロールプレーンがあるクラスターに Istio コントロールプレーンを追加する場合は、既存の Istio
インスタンスに、新しいコントロールプレーンとの重複を避けるためのディスカバリーセレクターが設定されていることを確認します。
クラスター内のすべてのコントロールプレーンによって共有される IstioCNI
リソースは 1 つだけであり、このリソースは他のクラスターリソースとは独立して更新する必要があります。