4.2. ディスカバリーセレクターと Istio アンビエントモードについて


コントロールプレーンが各ワークロードを検出し、適切なラベルによって Ztunnel プロキシーを介したトラフィックのリダイレクトが有効になると、Istio アンビエントモードにワークロードが含まれます。デフォルトでは、コントロールプレーンはクラスター全体のすべての namespace 内のワークロードを検出します。その結果、各プロキシーは、メッシュに登録されていないワークロードを含む、すべての namespace の設定を受け取ります。共有クラスターまたはマルチテナントクラスターでは、メッシュの参加を特定の namespace に制限すると、設定のオーバーヘッドが削減され、同じクラスター内で複数のサービスメッシュがサポートされます。

ディスカバリーセレクターの詳細は、「ディスカバリーセレクターによる Service Mesh のスコープ設定」を参照してください。

Istio アンビエントモードで OpenShift Service Mesh の範囲を制限するには、Istio リソースの meshConfig セクションで discoverySelectors パラメーターを設定できます。設定は、コントロールプレーンがラベルセレクターに基づいて検出する namespace を制御します。

前提条件

  • クラスターを OpenShift Container Platform 4.19 以降にデプロイしている。
  • Istio コントロールプレーンリソースを作成している。
  • IstioCNI リソースを作成している。
  • Ztunnel リソースを作成している。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、Istio コントロールプレーンリソースを含む namespace (例: istio-system namespace) にラベルを追加します。

    $ oc label namespace istio-system istio-discovery=enabled
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  2. 次のコマンドを実行して、IstioCNI リソースを含む namespace (例: istio-cni namespace) にラベルを追加します。

    $ oc label namespace istio-cni istio-discovery=enabled
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  3. 次のコマンドを実行して、Ztunnel リソースを含む namespace (例: ztunnel namespace) にラベルを追加します。

    $ oc label namespace ztunnel istio-discovery=enabled
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  4. Istio コントロールプレーンリソースを変更して、同じラベルの discoverySelectors セクションを次のように含めます。

    1. 次の例のように、istio-discovery-selectors.yaml という名前の YAML ファイルを作成します。

      設定例

      apiVersion: sailoperator.io/v1
      kind: Istio
      metadata:
        name: default
      spec:
        namespace: istio-system
        values:
          pilot:
            trustedZtunnelNamespace: ztunnel
          profile: ambient
          meshConfig:
            discoverySelectors:
            - matchLabels:
                istio-discovery: enabled
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    2. 次のコマンドを実行して、YAML ファイルを Istio コントロールプレーンリソースに適用します。

      $ oc apply -f istio-discovery-selectors.yaml
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