2.2.8. アベイラビリティーゾーンのデプロイ
アベイラビリティーゾーンは、クラウドインスタンスおよびサービスをグループ化するためのプロバイダー固有の方法です。director は CinderXXXAvailabilityZone
パラメーターを使用して、Block Storage ボリュームのバックエンドごとに異なるアベイラビリティーゾーンを設定します (XXX
は特定のバックエンドに対応する値です)。
この機能は、本リリースでは テクノロジープレビュー として提供しているため、Red Hat では全面的にはサポートしていません。これは、テスト用途にのみご利用いただく機能で、実稼働環境にデプロイすべきではありません。テクノロジープレビュー機能についての詳しい情報は、「対象範囲の詳細」を参照してください。
手順
Block Storage ボリュームのバックエンドごとに異なるアベイラビリティーゾーンをデプロイするには、以下の手順を実施します。
以下のパラメーターを環境ファイルに追加して、2 つのアベイラビリティーゾーンを作成します。
parameter_defaults: CinderXXXAvailabilityZone: zone1 CinderYYYAvailabilityZone: zone2
以下に示す例のように、XXX および YYY を、サポートされるバックエンドの値に置き換えます。
CinderISCSIAvailabilityZone CinderNfsAvailabilityZone CinderRbdAvailabilityZone
注記/usr/share/openstack-tripleo-heat-templates/deployment/cinder/
ディレクトリーでバックエンドに関連付けられた heat テンプレートを探し、正しいバックエンドの値を確認してください。2 つのバックエンドをデプロイする例を以下に示します。ここでは、
rbd
がゾーン 1 でiSCSI
がゾーン 2 です。parameter_defaults: CinderRbdAvailabilityZone: zone1 CinderISCSIAvailabilityZone: zone2
- 更新された環境ファイルを追加して、オーバークラウドをデプロイします。