第2章 director ベースの環境:マイナーバージョンへの更新の実行


本項では、同じバージョン内の Red Hat OpenStack Platform 環境のパッケージを更新する方法について説明します。この場合、これは Red Hat OpenStack Platform 8 内でアップグレードされます。これには、アンダークラウドおよびオーバークラウドの両方の更新要素が含まれます。

警告

コンピュートインスタンスの高可用性(コンピュートインスタンスの 高可用性を参照)には、アップグレードまたはスケールアップ操作は実行できません。これを試みると失敗します。

インスタンス HA が有効になっている場合は、アップグレードまたはスケールアップを実行する前に無効にします。これを実行するには、Rollback の説明に従って ロールバック を実行します。

どちらの状況でも、以下の手順では以下のワークフローが関係します。

  1. Red Hat OpenStack Platform director パッケージの更新
  2. Red Hat OpenStack Platform director でのオーバークラウドイメージの更新
  3. Red Hat OpenStack Platform director を使用したオーバークラウドパッケージの更新

2.1. director パッケージの更新

director は、環境を更新するために標準の RPM メソッドに依存します。そのためには、yum を介して、director のホストが最新のパッケージを使用するようにする必要があります。

  1. director に stack ユーザーとしてログインします。
  2. 主要な OpenStack Platform サービスを停止します。

    $ sudo systemctl stop 'openstack-*' 'neutron-*' httpd
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    注記

    これにより、アンダークラウドで短時間のダウンタイムが生じます。アンダークラウドの更新中も、オーバークラウドは引き続き機能します。

  3. python-tripleoclient パッケージと依存関係を更新し、マイナーバージョンの更新向けの最新のスクリプトを使用できるようにします。

    $ yum update python-tripleoclient
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  4. director は openstack undercloud upgrade コマンドを使用して、アンダークラウドの環境を更新します。以下のコマンドを実行します。

    $ openstack undercloud upgrade
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  5. アンダークラウドで全サービスがアクティブであることを確認します。

    # sudo systemctl -t service
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  6. オーバークラウドとそのノードが存在することを確認します。

    $ source ~/stackrc
    $ openstack server list
    $ openstack baremetal node list
    $ openstack stack list
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