10.12. クォータ管理とプロキシーキャッシュ機能


このセクションでは、ストレージ制限の適用とプロキシーキャッシュによるイメージの可用性の向上に関連する設定フィールドについて説明します。

これらの機能はレジストリー管理者に役立ちます。

  • 設定可能なクォータを使用して、組織とユーザーが消費するストレージの量を制御します。
  • プロキシーキャッシュを介してリモートコンテンツをローカルにキャッシュすることで、アップストリームイメージへのアクセスを改善します。
  • 分散環境全体のリソースの消費と可用性を監視および管理します。

これらの機能を組み合わせることで、コンテナーイメージワークフローの管理におけるパフォーマンス、ガバナンス、回復力が向上します。

10.12.1. クォータ管理設定フィールド

次の設定フィールドは、Red Hat Quay のクォータ管理機能を有効にし、カスタマイズします。クォータ管理により、管理者は使用量制限の設定、Blob サイズの計算、タグ削除動作の制御などが可能になり、組織レベルでストレージ使用ポリシーを適用できるようになります。

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表10.44 クォータ管理設定
フィールド説明

FEATURE_QUOTA_MANAGEMENT

Boolean

クォータ管理機能の設定、キャッシュ、検証を有効にします。

デフォルト: False

DEFAULT_SYSTEM_REJECT_QUOTA_BYTES

文字列

すべての組織に対してシステムのデフォルトクォータ拒否バイト許容量を有効にします。

デフォルトでは、制限は設定されていません。

QUOTA_BACKFILL

Boolean

クォータバックフィルワーカーが既存の Blob のサイズを計算できるようにします。

デフォルト: True

QUOTA_TOTAL_DELAY_SECONDS

文字列

クォータバックフィルを開始するまでの遅延時間。ローリングデプロイメントでは、合計が不正確になる可能性があります。このフィールドは、ローリングデプロイメントが完了するまでにかかる時間よりも長い時間を設定する 必要があります

デフォルト: 1800

PERMANENTLY_DELETE_TAGS

Boolean

タイムマシンウィンドウからのタグの削除に関連する機能を有効にします。

デフォルト:False

RESET_CHILD_MANIFEST_EXPIRATION

Boolean

子マニフェストを対象とする一時タグの有効期限をリセットします。この機能を True に設定すると、子マニフェストはすぐにガベージコレクションされます。

デフォルト:False

クォータ管理の YAML サンプル

# ...
FEATURE_QUOTA_MANAGEMENT: true
DEFAULT_SYSTEM_REJECT_QUOTA_BYTES: "100gb"
QUOTA_BACKFILL: true
QUOTA_TOTAL_DELAY_SECONDS: "3600"
PERMANENTLY_DELETE_TAGS: true
RESET_CHILD_MANIFEST_EXPIRATION: true
# ...
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10.12.2. プロキシーキャッシュ設定フィールド

Red Hat Quay のプロキシーキャッシュ設定により、Red Hat Quay はアップストリームのコンテナーレジストリーのプルスルーキャッシュとして機能するようになります。FEATURE_PROXY_CACHE を有効にすると、Red Hat Quay は外部レジストリーからプルされたイメージをキャッシュできるため、帯域幅の消費が削減され、後続の要求でのイメージ取得速度が向上します。

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表10.45 プロキシーキャッシュ設定フィールド
フィールド説明

FEATURE_PROXY_CACHE

Boolean

Red Hat Quay がアップストリームレジストリーのプルスルーキャッシュとして機能できるようにします。

デフォルト:False

プロキシーキャッシュの YAML サンプル

# ...
FEATURE_PROXY_CACHE: true
# ...
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