8.4. Redis 設定フィールド


Redis は、ビルドトリガーや通知などのバックエンドタスクとサービスをサポートするために Red Hat Quay によって使用されます。Redis に関連する設定タイプには、ビルドログとユーザーイベントがあります。次のセクションでは、各タイプで使用できる設定フィールドについて詳しく説明します。

8.4.1. ビルドログ

ビルドログはイメージのビルドプロセス中に生成され、デバッグと監査のための分析情報を提供します。Red Hat Quay は、ユーザーインターフェイスまたは API を介してアクセスされる前に、これらのログを一時的に保存するために Redis を使用します。

Redis デプロイメントでは、次のビルドログ設定フィールドを使用できます。

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表8.6 ビルドログ設定フィールド
フィールド説明

BUILDLOGS_REDIS
(必須)

Object

ビルドログキャッシュ用の Redis 接続の詳細。

.host
(必須)

String

Redis にアクセスできるホスト名。
例:
quay-server.example.com

.port
(必須)

数値

Redis にアクセスできるポート。
例:
6379

.password

String

Redis インスタンスに接続するためのパスワード。
例:
strongpassword

.ssl
(オプション)

Boolean

Redis と Quay 間の TLS 通信を有効にするかどうか。デフォルトは false です。

ビルドログの設定例

# ...
BUILDLOGS_REDIS:
  host: <quay-server.example.com>
  password: <example_password>
  port: 6379 
1

  ssl: true 
2

# ...
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デプロイメントで Azure Cache for Redis を使用し、sslTrue に設定されている場合、ポートはデフォルトで 6380 に設定されます。

8.4.2. ユーザーイベント

ユーザーイベントは、リポジトリーのプッシュ、タグの作成、削除、権限の変更など、Red Hat Quay 全体のアクティビティーを追跡します。これらのイベントはアクティビティーストリームの一部として Redis に記録され、API または Web インターフェイスを通じてアクセスできます。

Redis デプロイメントでは次のユーザーイベントフィールドを使用できます。

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表8.7 ユーザーイベント設定
フィールド説明

USER_EVENTS_REDIS
(必須)

Object

ユーザーイベント処理の Redis 接続の詳細。

.host
(必須)

String

Redis にアクセスできるホスト名。
例:
quay-server.example.com

.port
(必須)

数値

Redis にアクセスできるポート。
例:
6379

.password

String

Redis インスタンスに接続するためのパスワード。
例:
strongpassword

.ssl

Boolean

Redis と Quay 間の TLS 通信を有効にするかどうか。デフォルトは false です。

.ssl_keyfile
(オプション)

String

使用するクライアント証明書を格納する鍵データベースファイルの名前。
例:
ssl_keyfile:/path/to/server/privatekey.pem

.ssl_certfile
(オプション)

String

SSL 証明書のファイルパスを指定するために使用されます。
例:
ssl_certfile:/path/to/server/certificate.pem

.ssl_cert_reqs
(オプション)

String

SSL/TLS ハンドシェーク中に実行される証明書検証のレベルを指定するために使用されます。
例:
ssl_cert_reqs: CERT_REQUIRED

.ssl_ca_certs
(オプション)

String

信頼された認証局 (CA) 証明書のリストを含むファイルへのパスを指定するために使用されます。
例:
ssl_ca_certs:/path/to/ca_certs.pem

.ssl_ca_data
(オプション)

String

信頼できる CA 証明書を含む文字列を PEM 形式で指定するために使用されます。
例:
ssl_ca_data: <certificate>

.ssl_check_hostname
(オプション)

Boolean

サーバーへの SSL/TLS 接続をセットアップするときに使用されます。サーバーの SSL/TLS 証明書のホスト名が、接続先のサーバーのホスト名と一致することをクライアントが確認する必要があるかどうかを指定します。
例:
ssl_check_hostname: true

Redis ユーザーイベントの例

# ...
USER_EVENTS_REDIS:
  host: <quay-redis.example.com>
  port: 6379
  password: <example_password>
  ssl: true
  ssl_keyfile: /etc/ssl/private/redis-client.key
  ssl_certfile: /etc/ssl/certs/redis-client.crt
  ssl_cert_reqs: <required_certificate>
  ssl_ca_certs: /etc/ssl/certs/ca-bundle.crt
  ssl_check_hostname: true
# ...
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