第5章 Red Hat Quay on OpenShift Container Platform 設定の概要
OpenShift Container Platform で Operator を使用して Red Hat Quay をデプロイする場合、設定は QuayRegistry
カスタムリソース (CR) を通じて宣言的に管理されます。このモデルにより、クラスター管理者は、有効化するコンポーネント、ストレージバックエンド、SSL/TLS 設定、その他のコア機能など、Red Hat Quay デプロイメントの望ましい状態を定義できます。
Operator を使用して Red Hat Quay on OpenShift Container Platform をデプロイした後、管理者は config.yaml
ファイルを更新し、Kubernetes シークレットで参照することで、レジストリーをさらにカスタマイズできます。この設定バンドルは、configBundleSecret
フィールドを通じて QuayRegistry
CR にリンクされます。
Operator は、QuayRegistry
CR で定義された状態とそれに関連付けられた設定を調整し、必要に応じてレジストリーコンポーネントを自動的にデプロイまたは更新します。
このガイドでは、QuayRegistry
CR の基本的な概念と、Red Hat Quay on OpenShift Container Platform デプロイメントにおける config.yaml
ファイルの変更方法について説明します。QuayRegistry
CR 内で管理対象外コンポーネントを使用するなどの高度なトピックは、Red Hat Quay Operator の OpenShift Container Platform へのデプロイ を参照してください。
5.1. QuayRegistry CR について リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
デフォルトでは、QuayRegistry
CR には次の主要なフィールドが含まれています。
-
configBundleSecret
: 追加の設定パラメーターを定義するconfig.yaml
ファイルを含む Kubernetes Secret の名前。 -
name
: Red Hat Quay レジストリーの名前。 -
namespace
: レジストリーが作成された namespace またはプロジェクト。 spec.components
: Operator が自動的に管理するコンポーネントのリスト。各spec.component
フィールドには、次の 2 つのフィールドが含まれます。-
kind
: コンポーネントの名前。 -
managed
: コンポーネントのライフサイクルが Red Hat Quay Operator によって処理されるかどうかを示すブール値。QuayRegistry
CR 内のコンポーネントにmanaged: true
を設定すると、Operator がコンポーネントを管理することを意味します。
-
特に指定がない限り、すべての QuayRegistry
コンポーネントは、可視性のために調整の際に自動的に管理および入力されます。次のセクションでは、主要な QuayRegistry
コンポーネントについて説明し、デフォルト設定を示す YAML ファイルの例を示します。