4.10. モニタリング
ナビゲーションバー上部にある モニタリング タブをクリックすると、モニタリング カテゴリとリンクが表示されます。Monitoring エンタイトルメントを必要とするこれらのページでは、Monitoring エンタイトルメントを持つシステムに対して実行を設定したプローブの結果を表示させたり、 モニタリングインフラストラクチャの設定を管理することができます。
システムの詳細 ページの プローブ タブからシステムのモニタリングを開始します。 タブの詳細については 「システムの詳細」 を参照してください。 利用できるプローブの全一覧は 付録D プローブ をご覧ください。
4.10.1. プローブの状態 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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(このタブを表示するには、Management エンタイトルメントが必要) プローブの状態 ページは、上部のナビゲーションバーにある モニタリング をクリックするとデフォルトで表示されます。
プローブの状態 ページでは各状態にあるプローブ数の要約が表示され、 疑わしいプローブを迅速に見つけることができるシンプルなインターフェースを提供しています。 ページ上部のタブ内にあるプローブの合計数は下の表に表示されるプローブ数と一致しない場合がある点に注意してください。 上部のカウント数には組織内の全システムのプローブが含まれる一方、 表ではシステムグループ管理者のロールでアクセスできるシステムのプローブのみを表示しています。 また、 ここで表示されているプローブ数は最大で 1 分間の同期ずれがあります。
次に各状態についての説明とアイコンを示します。
— 重大 - プローブが「重大」のしきい値を越えました。
— 警告 - プローブが「警告」のしきい値を越えました。
— 不明 - プローブが測定基準または状態データを正確に報告できません。
— 待機中 - プローブはスケジュール済みですがまだ実行されていないか実行不能になっています。
— OK - プローブは正常に実行しています。
プローブの状態 ページには可能性のある状態それぞれにタブがあり、またすべてのプローブを一覧表示するタブがあります。いずれの表も同様に、プローブの状態、監視しているシステム、使用しているプローブ、最後に状態が更新された日付と時刻、を表示する列があります。
これらの表でシステム名をクリックすると、システムの詳細 ページの モニタリング タブに移動します。 プローブ名をクリックすると 現在の状態 ページに移動します。 そこからは、 プローブの編集、 削除、 結果に応じたレポートの生成などを行なうことができます。
以前は Satellite の Web インターフェースでのみ使用可能だった モニタリング データとプローブの状態情報が、CSV ファイルとしてエクスポートできるようになりました。 該当する情報の CSV ファイルをダウンロードするには、 モニタリング の各ページにある CSV のダウンロード リンクをクリックします。 エクスポートされるデータには以下のものが含まれます。
- プローブの状態
- 特定の状態の全プローブ (OK、 警告、 不明、 重大、 待機中)
- プローブイベントの履歴
4.10.1.1. プローブの状態 ⇒ 重大 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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(このタブを表示するには、Monitoring エンタイトルメントが必要) 重大 (CRITICAL) のしきい値を超えている、 または何らかの手段で重大な状態に達しているプローブです。 例えば、 タイムアウトの時間を超えると (不明ではなく) 重大になるプローブがあります。
4.10.1.3. プローブの状態 ⇒ 不明 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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(この機能には、Monitoring エンタイトルメントが必要) プローブの状態を確定するために必要な測定基準を収集できないプローブです。すべてではありませんがほとんどのプローブはタイムアウトの時間を超えると不明になります。これは、タイムアウトの時間を増加させる必要がある、または監視しているシステムに接続が確立できない可能性があるという意味になります。
プローブの設定パラメータに誤りがあるためデータを収集できない可能性もあります。 最後に、 この状態はソフトウェアのエラーが発生していることを示す場合があります。
4.10.1.4. プローブの状態 ⇒ 待機中 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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RHN でプローブのデータを受け取っていないプローブです。プローブがスケジュールされたばかりのためまだ実行されていない場合にこの状態が表示されます。すべてのプローブが待機状態になる場合は、モニタリングインターフェースが失敗している可能性があります。
4.10.1.5. プローブの状態 ⇒ OK リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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(このタブを表示するには、Monitoring エンタイトルメントが必要) 例外がなく正常に稼動しているプローブです。 全てのプローブでこの状態が望まれます。
4.10.1.6. プローブの状態 ⇒ すべて リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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(このタブを表示するには、Monitoring エンタイトルメントが必要) アカウント内のシステム上でスケジュールされているすべてのプローブです。システム名ごとにアルファベット順で表示されます。
4.10.1.7. 現在の状態 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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選択したプローブの状態とそのプローブが最後に実行された時間を表示する一方、 そのプローブに関するレポートの生成機能を提供しています。このページはモニタリングに必要不可欠なページですが、設定が監視しているシステムに固有であるため システムの詳細 ページ内の プローブ タブにあります。
プローブの結果レポートを表示するには、日付 フィールドを使って適切な期間を選択し、測定基準のデータを表示させたいのか、状態変更の履歴を表示させたいのか、あるいは両方とも表示させるのかを決定します。測定基準のデータを取得するには、レポートしたい基準を選択して、結果をグラフで表示するのか、イベントログで表示するのか、あるいは両方で表示するのかを選択します(チェックボックスを使用)。次に、ページ下部の をクリックします。プローブの測定基準に対するデータが存在しない場合、
NO DATA SELECTED TIME PERIOD AND METRIC
というメッセージが表示されます。
4.10.2. 通知 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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(このタブを表示するには、Monitoring エンタイトルメントが必要) 組織用に確立されている連絡方法を表示します。 これらのメソッドにはプローブからの通知警報を受け取るための電子メールアドレスまたはポケベルのアドレスが含まれます。
組織で利用できる各種通知メソッドはデフォルトの 通知 画面のここに表示されます。 メソッドは適用されるユーザーに応じて一覧表示されます。
新規の通知メソッドを作成する場合は、 その通知を適用するユーザー名をクリックします。 そのユーザーの「ユーザーの詳細」 ⇒ 「通知メソッド」ページが表示されます。 詳細については 「ユーザーの一覧 ⇒ アクティブ ⇒ ユーザーの詳細 ⇒ 通知方法」 を参照してください。 そのメソッドのプロパティを編集する場合は通知メソッドのタイトルをクリックします。
4.10.2.1. 通知 ⇒ フィルタ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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通知フィルタにより、 標準的な通知を保留する、 転送する、 自動的に確認する、 または補足の通知を送信するなどの長期的なルールを作成することができます。 冗長であったり頻度が多かったりするプローブ通信を管理する場合に便利です。
4.10.2.1.1. 通知 ⇒ 通知フィルタ ⇒ アクティブなフィルタ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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通知フィルタタブのデフォルト画面です。 組織で利用できるアクティブな全フィルタを一覧表示します。 フィルタ名をクリックしてフィルタのプロパティを編集します。
通知フィルタを作成するには、 画面の右上にある 新規の通知フィルタを作成 リンクをクリックします。 下記に示す各オプションを設定して ボタンをクリックしフィルタを作成します。
- 詳細: このフィルタと他を区別することができるような値を入力します。
- タイプ: 受信する通知の転送、 承認、 保留、 補足など、 フィルタが行う動作を決定します。
- 送信先: ステップ 2 の通知の転送 (Redirect Notification) および 補足通知 オプションにはこの通知の送信先となる電子メールアドレスが必要になります。 その他のオプションには電子メールアドレスは必要ありません。
- 範囲: フィルタの対象となる監視コンポーネントを指定します。
- 組織/スカウト/プローブ: このオプションを使用するとフィルタを適用する組織、 スカウト、 またはプローブを選択することができます。 一覧から複数の項目を選択する場合は、 Ctrl キーを押しながら項目名をクリックしていきます。 ある範囲の項目を選択するには、 Shift キーを押しながらその範囲の最初と最後の項目をクリックします。
- プローブの状態: フィルタに関連するプローブ状態を選択します。 例えば、 重大なプローブにのみ補足の通知を作成するよう選択することができます。 フィルタに無視させる状態の左側にあるボックスのチェックを外します。
- 通知送信先: フィルタが設定されていなかった場合に通知の送信先を指定する方法です。 例えば、 あるユーザーが休暇中の時、通常そのユーザーに送信すべき通知を転送できます。その場合、その他のプローブからの通知はすべて変更はありません。
- 合致出力: ここに正規表現を入力して正確な通知結果を選択します。 通知の「Message:」の部分が正規表現に一致しないとフィルタは適用されません。
- 繰り返し: フィルタを継続的に実行させるのか、 繰り返して実行させるのかを選択します。 繰り返しのフィルタはフィルタの期間より短い時間の間に複数回実行をくり返します。 例えば、 繰り返しフィルタはフィルタの開始時間と停止時間の間、 1 時間ごと 10分間実行させることができます。 繰り返し以外のフィルタはフィルタの開始時間と停止時間の間、 継続的に実行されます。
- 開始: フィルタが動作を開始する日付と時間を入力します。
- 終了: フィルタが終了する日付と時間を入力します。
- 繰り返しの期間: 繰り返しフィルタのインスタンスがアクティブとなっている期間です。 繰り返しフィルタにのみ適用できるこのフィールドは上記で指定された 開始 時間に始まります。 指定期間外に生成された通知はフィルタされません。
- 繰り返しの頻度: フィルタをアクティブにする回数です。
通知フィルタは削除できません。ただし、 終了日を過去の時間に設定することによりフィルタを取り消すことができます。 (終了日は開始日と同じかまたはそれ以降にします。 そうしないと変更は失敗します。) 別の方法として、 アクティブ ページからフィルタのセットを選択して右下の ボタンをクリックします。 フィルタが取り消されて 期限切れのフィルタ タブに表示されます。
4.10.2.1.2. 通知 ⇒ 通知フィルタ ⇒ 期限切れのフィルタ リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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このタブは終了日が過去になる全ての通知フィルタを一覧表示します。 期限切れのフィルタは無期限に保存されます。 これにより、 組織は必要に応じて役に立つフィルタをリサイクルすることができ、 トラブルシュートの際にはその履歴となる記録となります。
4.10.3. プローブセット リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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プローブセットにより、 1 システムまたは複数のシステムに 1 プローブまたは複数のプローブを設定し適用することができるようになります。 プローブセットは一度設定したらまとめて複数のシステムに適用することができます。 時間を節約できると共に Monitoring のお客様に対して整合性を提供します。
プローブセットを作成し適用するには、 まず空のプローブセットを作成してからメンバーとなるプローブを設定し、 最後にそのセットを選択したシステムに適用します。
- Monitoring ⇒ プローブセット (Probe Suites) ページから、 プローブセットの作成 (create probe suite) リンクを選択します。 プローブセットにわかりやすい名前をつけます。 また、 セットには簡単な説明を付加することもできます。 ボタンをクリックします。
- セットを構成するプローブの追加と設定を行います。 右上の 新規プローブの作成 (create new probe) リンクをクリックします。
- 「システムの詳細 ⇒ 監視」 の説明にあるように、 プローブを設定して右下にある ボタンをクリックします。 必要なプローブが全て追加されるまでこのプロセスをくり返します。
注記
Sendmail を RHN Satellite で正しく設定してください。 また、 プローブセットが適用される各クライアントシステムにはrhnmd
デーモンをインストールして実行させておく必要があります。 詳細については 『RHN Satellite インストールガイド』 を参照してください。 - プローブセットが適用されるシステム群を追加します。 画面の右上にある システムをプローブセットに追加 リンクをクリックして継続します。
- 次のページでは、 Monitoring エンタイトルメントを持つ全てのシステムの一覧が表示されます。 プローブセットを適用したいシステムの左側のボックスにチェックを入れ、 使用したいモニタリングスカウトを選択して、ボタンをクリックしてプローブセットの作成を完了します。
プローブセットからはプローブの削除または切り離しのいずれかを行えます。 プローブを切り離すとプローブセットからそのプローブの関連性を断ち、 特定のシステムに対するシステム固有のプローブに変換します。 つまり、 切り離したプローブへの変更はそのシステムにしか影響を与えなくなります。 プローブを削除すると全システムのプローブセットからそのプローブを取り除くことになります。
プローブセットからプローブを削除するには、
- Monitoring ⇒ プローブセットのページから変更したいプローブセットのタイトル上でクリックします。
- プローブ サブタブを選択します。
- 削除したいプローブの隣にあるボックスにチェックを入れます。
プローブセットからシステムを除外することもできます。これには、2 通りの方法があります。 1 つ目の方法は、 プローブセットからシステムを切り離す方法です。 これを行ってもシステムにはまだ割り当てられた同じプローブがあります。 ただし、 他のシステムに影響を与えることなくこれらのプローブを個別に設定することができるようになります。個別システムからプローブを削除する方法については 「システムの詳細 ⇒ 監視」 を参照してください。
プローブセットからシステムを切り離すには、
- Monitoring ⇒ プローブセット ページから変更したいプローブセットのタイトル上でクリックします。
- システム サブタブを選択します。
- プローブセットから削除したいシステム (群) の横のボックスにチェックを入れます。
2 番目の方法は、 プローブセットからシステムを削除する方法です。 これによりシステムをプローブセットから除外し、 そのシステムから実行中のすべてのプローブを削除します。
注記
この動作により、 システムから全プローブセットのプローブ群、 および履歴となる全タイムシリーズとイベントログのデータを削除します。 この動作は元に戻すことはできません。
プローブセットからシステムを削除して、 そのシステムから関連のプローブ群を全て消去するには次のようにします。
- Monitoring ⇒ プローブセットのページから変更したいプローブセットのタイトル上でクリックします。
- システム サブタブを選択します。
- プローブセットから削除したいシステム (群) の横のボックスにチェックを入れます。
最後に単独のプローブと同様、 プローブセットに関する情報を含んだ CSV ファイルをダウンロードすることができます。 モニタリング ⇒ プローブセット ページの下部にある CSV のダウンロード リンクをクリックしてファイルをダウンロードします。
4.10.4. スカウト設定のプッシュ (Scout Config Push) リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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(このタブを表示するには、Monitoring エンタイトルメントが必要) モニタリングインフラストラクチャの状態を表示します。システムにプローブを追加する、プローブのしきい値を変更するなど、モニタリング設定に変更を加えるときは必ず、モニタリングインフラストラクチャを再設定する必要があります。再設定は、RHN サーバーのチェックボックスを選択して
をクリックして行ないます。 このページの表でプッシュが要求された日付と時刻またプッシュが完了した日付と時刻を確認できます。
サーバー名をクリックするとその Red Hat Network モニタリングデーモン SSH パブリックキーが開きます。 これにより、 スカウトで監視されているシステムへの SSH キーをコピーして貼り付けることができるようになります。 この操作は Red Hat Network モニタリングデーモンを Satellite に接続させるために必要になります。
4.10.5. 全般的な設定 リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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(このタブを表示するには、Monitoring エンタイトルメントが必要) モニタリング インフラストラクチャに全般的に適用可能な情報を収集します。 このページで何らかの変更を行なうと RHN Satellite にある モニタリング サービスがリセットされます。 また、 この Satellite に接続する Monitoring エンタイトルメントを有する全ての RHN Proxy Server 上の モニタリング サービスに対してもイベントの再起動をスケジュールします。 これはサーバー上にある モニタリング サービスにその設定を直ちに再読み込みさせるため行われます。
一般的に他のフィールドで与えられるデフォルト値は Satellite のインストールから得られるためそのまま使用できますが、 このページのフィールドを使用して モニタリング 設定を変更することができます。 たとえば、 ここでメール Exchange Server の変更を行えます。 このページでは Satellite からの管理の電子メールの宛先を変更することもできます。 終了したら
をクリックします。