6.4. 管理エンタイトルメント
新規の組織作成後の重要な作業のひとつに管理エンタイトルメントをその新組織に割り当てる作業があります。 管理システムエンタイトルメントは、 組織が Satellite 上で機能するために必要となる基本的な要件となります。 組織に割り当てられる管理エンタイトルメントの数は利用可能なソフトウェアエンタイトルメントの数には関係無く、 Satellite 上のその組織へ登録する可能性のあるシステムの最大数です。 例えば、 Red Hat Enterprise Linux Client の エンタイトルメントが 100 あるのに対しその組織には管理システムエンタイトルメントが 50 しかない場合、 この組織に登録できるシステムは 50 システムのみになります。
また、 RHN ツールのソフトウェアチャンネルのエンタイトルメントを各組織に与える必要があります。 RHN ツールのチャンネルには、Satellite の 拡張機能に必要な各種のクライアントソフトウェアが含まれます。 その中には、設定管理やキックスタートのサポートに必要なクライアントの他、 Xen または KVM 仮想化ゲストのエンタイトルメント数が関連付けられている Red Hat Enterprise Linux サブスクリプション数に対応して正しく計算されるために必要となる
rhn-virtualization
パッケージも含まれます。
管理 ⇒ 組織 ⇒ 詳細 ⇒ サブスクリプション とクリックして サブスクリプション タブにアクセスします。
サブスクリプション タブには、組織用のソフトウェアチャンネルとシステムエンタイトルメントを管理する 2 種類のサブタブがあります。
6.4.1. 管理 ⇒ サブスクリプション ⇒ ソフトウェアチャンネルのエンタイトルメント リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
Satellite 全体のソフトウェアチャンネルのエンタイトルメント (Software Channel Entitlements Across Satellite) ページは Satellite 上にある全組織のすべてのエンタイトルメント、 およびその使用率を表示します。 エンタイトルメント名 をクリックすると詳細が表示されます。
ソフトウェアチャンネルのエンタイトルメントの 詳細 サブタブにはエンタイトルメントにサブスクライブさせたときに与えられるソフトウェアチャンネルのアクセスに関する 情報が含まれます。
組織 サブタブを使用すると Satellite 管理者は各組織で使用できるソフトウェアチャンネル数の調整が可能にになります。 目的の組織に数値を入力し (可能な値 の範囲内で)、 ボタンをクリックします。
注記
チャンネルを共有させたい複数の組織間で組織の信頼を作成しない限り、組織管理者が作成するカスタムチャンネルは作成した組織内でしか使用できません。 組織の信頼については 「組織間の信頼」 を参照してください。
組織 サブタブにも システム全体のエンタイトルメント使用率 (System-Wide Entitlement Usage) セクション内に広範の使用情報が含まれています。
- 合計 — Satellite 用のチャンネルエンタイトルメントの合計数です。
- 利用可能 — 現在割り当て可能なエンタイトルメント数です。
- 使用 — 全組織で現在使用中のエンタイトルメント数 (ベースの組織は別)、 割り当てられたエンタイトルメントの合計数と比較しています。
たとえば、 合計 の欄が 100 で 利用可能 の欄が 70 の場合、 組織に割り当てられているエンタイトルメントは 30 になります。 使用 の欄ではベースの組織は別にして組織ごとに使用しているこの 30 エンタイトルメントの割り当て数を表示します。 使用 欄に 24 of 30 (80%) と表示されていれば、 割り当て合計数 30 チャンネルエンタイトルメントのうち 24 のチャンネルエンタイトルメントが Satellite の組織に割り当てられているということになります (ベースの組織以外)。
6.4.2. 管理 ⇒ サブスクリプション ⇒ システムのエンタイトルメント リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
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Satellite 全体のシステムエンタイトルメント (System Entitlements Across Satellite) ページでは Satellite 上の全組織のすべてのシステムエンタイトルメント、 およびその使用率を表示します。 エンタイトルメント名をクリックするとその詳細を見ることができます。
システムのエンタイトルメントには Management、 Provisioning、 Monitoring、 Virtualization があります。 各システムエンタイトルメントの割り当て数をテキストボックスに記入します。 可能な値 で示される限度を越えないようにしてください。
システムエンタイトルメントの 詳細 サブタブはエンタイトルメントおよび許可されるアクセスに関する情報が含まれています。
組織 サブタブにより、 Satellite 管理者は各組織で使用できるシステムエンタイトルメントの割り当て数の調整が可能になります。 目的の組織の数値を入力し (可能な値 に示された範囲内)、 ボタンをクリックします。
システムエンタイトルメントの 組織 サブタブは「Satellite 全体のエンタイトルメント使用率 (Satellite-Wide Entitlement Usage)」のセクション内に次のような広範な使用情報を含んでいます。
- 割り当て合計 — Satellite 全体で利用可能なエンタイトルメントの合計数。
- エンタイトルメントの使用 — 現在使用されているエンタイトルメントの数。
- 組織の使用 はエンタイトルメントにアクセスできる組織数を示します。