8.7. Koan を使用する
仮想マシン上でゲストのプロビジョニングを行っている、 または実行中のシステムに新規のディストリビューションを再インストールしている場合、 koan は Cobbler と連携して複数のシステムのプロビジョニングをまとめて行います。
8.7.1. 仮想システム群のプロビジョニングに Koan を使用する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
「プロファイルを Cobbler に追加する」 の記載に従って仮想マシンのプロファイル作成が完了したら
koan
を使用してシステム上で仮想ゲストのインストールを開始することができます。
例えば、 以下のような Cobbler プロファイルを作成したとします。
cobbler add profile --name=virtualfileserver --distro=rhel-i386-server-5 --virt-file-size=20 --virt-ram=1000
cobbler add profile --name=virtualfileserver --distro=rhel-i386-server-5 --virt-file-size=20 --virt-ram=1000
このプロファイルは、 20GB のゲストイメージサイズでシステム RAM には 1 GB が割り当てられた Red Hat Enterprise Linux 5 を実行しているファイルサーバー用となります。
仮想ゲストのシステムプロファイル名を検索する場合は
koan
で以下を実行します。
koan --server=hostname --list=profiles
koan --server=hostname --list=profiles
このコマンドは
cobbler profile add
で作成された利用可能なプロファイルをすべて一覧表示します。
次に、 イメージファイルを作成して仮想ゲストシステムのインストールを開始するプロセスを開始します。
koan --virt --server=cobbler-server.example.com --profile=virtualfileserver --virtname=marketingfileserver
koan --virt --server=cobbler-server.example.com --profile=virtualfileserver --virtname=marketingfileserver
このコマンドは、 仮想ゲストシステムが
virtualfileserver
プロファイルを使用して Cobbler サーバー (ホスト名 cobbler-server.example.com) から作成されることを指定しています。 virtname
オプションは仮想ゲストのラベルを指定しています。 デフォルトではシステムの MAC アドレスでラベル付けされます。
仮想ゲストのインストールが完了すると、 他の仮想ゲストシステムと同じように使用できます。
8.7.2. 実行中のシステムの再インストールに Koan を使用する リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
リンクのコピーリンクがクリップボードにコピーされました!
マシンの実行中に別のオペレーティングシステムでそのマシンを再インストールする必要がある場合があります。
koan
は利用可能な Cobbler プロファイルから新規インストールで実行中のシステムを破壊的に置き換えることができます。
実行中のシステムを置き換えて新規のインストールを行う場合には、 そのシステム自体で 以下のコマンドを実行します。
koan --replace-self --server=hostname --profile=name
koan --replace-self --server=hostname --profile=name
置き換えを行う実行中のシステムでこのコマンドを実行すると、 プロビジョニングのプロセスが開始され、
--server=hostname
内で指定した Cobbler サーバーの --profile=name
にあるプロファイルを使ってそれ自体のシステムの置き換えを行います。