D.10. RHN Satellite


本セクションのプローブは RHN Satellite 自体に適用してその健全性とパフォーマンスを監視することができます。 これらプローブはローカルに実行するため、 特定のアプリケーションや転送プロトコルは必要ありません。

D.10.1. RHN Satellite::ディスク領域

RHN Satellite::ディスク領域のプローブは Satellite 上の空きディスク領域を監視して次のような指標を収集します。
  • 使用中のファイルシステム — 使用中のカレントファイルシステムのパーセントです。
  • 使用中の領域 — カレントファイルシステムが使用しているファイルサイズです。
  • 使用可能な領域 — カレントファイルシステムに対して使用可能なファイルサイズです。
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表D.63 「RHN Satellite::ディスク領域」の設定
フィールド
デバイスのパス名* /dev/hda1
重大レベルのファイルシステム最大使用率 (Critical Maximum File System Used)
警告レベルのファイルシステム最大使用率 (Warning Maximum File System Used)
重大レベルの最大使用領域 (Critical Maximum Space Used)
警告レベルの最大使用領域 (Warning Maximum Space Used)
重大レベルの最大使用可能領域 (Critical Maximum Space Available)
警告レベルの最大使用可能領域 (Warning Maximum Space Available)

D.10.2. RHN Satellite::実行時間

RHN Satellite::実行時間のプローブは Satellite から実行されたプローブの実行時間を監視して次のような指標を収集します。
  • プローブの平均実行時間 — 1 プローブを完全に実行するのに要する秒数です。
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表D.64 「RHN Satellite::実行時間」の設定
フィールド
重大レベルのプローブ実行最大平均時間 (Critical Maximum Probe Execution Time Average)
警告レベルのプローブ実行最大平均時間 (Warning Maximum Probe Execution Time Average)

D.10.3. RHN Satellite::インターフェーストラフィック

RHN Satellite::インターフェーストラフィックのプローブは Satellite 上のインターフェースのトラフィックを監視して次のような指標を収集します。
  • 入力レート — デバイスが受信する毎秒の通信量をバイト単位で示します。
  • 出力レート — デバイスが送信する毎秒の通信量をバイト単位で示します。
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表D.65 「RHN Satellite::インターフェーストラフィック」の設定
フィールド
インターフェース* eth0
タイムアウト (秒)* 30
重大レベルの最大入力レート (Critical Maximum Input Rate)
重大レベルの最大出力レート (Critical Maximum Output Rate)

D.10.4. RHN Satellite::待ち時間

RHN Satellite::待ち時間のプローブは Satellite 上のプローブの待ち時間を監視して次のような指標を収集します。
  • プローブの待ち時間平均 — プローブの実行準備が整う時間と実際に実行する時間の時間差を秒単位で示します。 通常の状態では、 この時間差は一般的に 1 秒以内になります。 Satellite が過負荷になると (プローブ平均実行時間に対してプローブが多すぎるため) この数値は上昇します。
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表D.66 「RHN Satellite::待ち時間」の設定
フィールド
重大レベルのプローブ最大待ち時間 (Critical Maximum Probe Latency Average)
警告レベルのプローブ最大待ち時間 (Warning Maximum Probe Latency Average)

D.10.5. RHN Satellite::ロード

RHN Satellite::ロードのプローブは Satellite 上の CPU 負荷を監視して次のような指標を収集します。
  • 負荷 — 1 分、 5 分、 15 分間隔の CPU の平均負荷です。
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表D.67 「RHN Satellite::ロード」の設定
フィールド
重大レベルの 1 分間隔の最大平均 (Critical Maximum 1-minute Average)
警告レベルの 1 分間隔の最大平均 (Warning Maximum 1-minute Average)
重大レベルの 5 分間隔の最大平均 (Critical Maximum 5-minute Average)
警告レベルの 5 分間隔の最大平均 (Warning Maximum 5-minute Average)
重大レベルの 15 分間隔の最大平均 (Critical Maximum 15-minute Average)
警告レベルの 15 分間隔の最大平均 (Warning Maximum 15-minute Average)

D.10.6. RHN Satellite::プローブ数

RHN Satellite::プローブ数のプローブは Satellite 上のプローブの数を監視して次のような指標を収集します。
  • プローブ数 — Satellite で実行中の各プローブ数です。
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表D.68 「RHN Satellite::プローブ数」の設定
フィールド
重大レベルの最大プローブ数 (Critical Maximum Probe Count)
警告レベルの最大プローブ数 (Warning Maximum Probe Count)

D.10.7. RHN Satellite::プロセス数

RHN Satellite::プロセス数のプローブは Satellite 上のプロセス数を監視して次のような指標を収集します。
  • ブロックされたプロセス数 — 待機キューに切り替えられて待ち状態になっているプロセスの数です。
  • 子プロセス数 — マシン上ですでに実行中の別のプロセスから生成されたプロセスの数です。
  • 消滅プロセス数 — 終了して (シグナルで kill されたか exit() をコールしたため)、 その親プロセスがまだ何らかの形による wait() システムコールの実行によりその終了通知を受け取っていないプロセスの数です。
  • 停止プロセス数 — 実行が完了する前に停止されたプロセスの数です。
  • スリープ中のプロセス — 後でメモリに再導入でき、導入後に実行が再開する Interruptible のスリープ状態にあるプロセスです。
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表D.69 「RHN Satellite::プロセス数」の設定
フィールド
重大レベルのブロックされたプロセスの最大数 (Critical Maximum Blocked Processes)
警告レベルのブロックされたプロセスの最大数 (Warning Maximum Blocked Processes)
重大レベルの子プロセスの最大数 (Critical Maximum Child Processes)
警告レベルの子プロセスの最大数 (Warning Maximum Child Processes)
重大レベルの消滅プロセスの最大数 (Critical Maximum Defunct Processes)
警告レベルの消滅プロセスの最大数 (Warning Maximum Defunct Processes)
重大レベルの停止プロセスの最大数 (Critical Maximum Stopped Processes)
警告レベルの停止プロセスの最大数 (Warning Maximum Stopped Processes)
重大レベルのスリープ中プロセスの最大数 (Critical Maximum Sleeping Processes)
警告レベルのスリープ中プロセスの最大数 (Warning Maximum Sleeping Processes)

D.10.8. RHN Satellite::プロセス

RHN Satellite::プロセスのプローブは Satellite 上のプロセス数を監視して次のような指標を収集します。
  • プロセス数 — マシン上で同時に実行しているプロセスの数です。
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表D.70 「RHN Satellite::プロセス」の設定
フィールド
重大レベルの最大プロセス数 (Critical Maximum Processes)
警告レベルの最大プロセス数 (Warning Maximum Processes)

D.10.9. RHN Satellite::プロセスの健全性

RHN Satellite::プロセスの健全性のプローブはお客様によって指定されたプロセスを監視して次のような指標を収集します。
  • CPU 使用 — 特定プロセスの CPU 使用率を示します。
  • 子プロセスのグループ — 指定した親プロセスから生まれた子プロセスの数です。子プロセスは親プロセスからファイルを開くなどその属性のほとんどを引き継ぎます。
  • スレッド — 特定プロセスの実行中スレッドの数です。スレッドとは CPU 使用の基本ユニットで、プログラムカウンタ、レジスタセット、スタックスペースで構成されます。また、スレッドは軽量プロセスとも呼ばれています。
  • 使用中の物理メモリ — 指定プロセスによって使用されている物理メモリ量をキロバイトで示します。
  • 使用中の仮想メモリ — 指定されたプロセスが使用している仮想メモリ量をキロバイトで示します。または、実質メモリと swap にあるプロセスのサイズを示します。
コマンド名またはプロセス ID (PID) のどちらかでプロセスを指定します。 PID を入力するとコマンド名の入力は無効になります。 コマンド名ないしは PID が入力されないと、 エラーの Command not found が表示されプローブが 「重大」(CRITICAL) 状態にセットされます。
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表D.71 「RHN Satellite::プロセスの健全性」の設定
フィールド
コマンド名
プロセス ID (PID) ファイル
タイムアウト* 15
重大レベルの最大 CPU 使用量 (Critical Maximum CPU Usage)
警告レベルの最大 CPU 使用量 (Warning Maximum CPU Usage)
重大レベルの最大子プロセスグループ数 (Critical Maximum Child Process Groups)
警告レベルの最大子プロセスグループ数 (Warning Maximum Child Process Groups)
重大レベルの最大スレッド数 (Critical Maximum Threads)
警告レベルの最大スレッド数 (Warning Maximum Threads)
重大レベルの最大物理メモリ使用量 (Critical Maximum Physical Memory Used)
警告レベルの最大物理メモリ使用量 (Warning Maximum Physical Memory Used)
重大レベルの最大仮想メモリ使用量 (Critical Maximum Virtual Memory Used)
警告レベルの最大仮想メモリ使用量 (Warning Maximum Virtual Memory Used)

D.10.10. RHN Satellite::実行中プロセス

RHN Satellite::実行中プロセスのプローブは指定されたプロセスが実行中であることを確認します。 プロセスをそのコマンド名またはプロセス ID (PID) で指定します。 PID を入力するとコマンド名の入力は無視されます。 プローブがコマンドまたは PID を確認できないと「重大」状態を表示します。
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表D.72 「RHN Satellite::実行中プロセス」の設定
フィールド
コマンド名
プロセス ID (PID) ファイル
重大レベルの最大実行数 (Critical Number Running Maximum)
重大レベルの最小実行数 (Critical Number Running Minimum)

D.10.11. RHN Satellite::Swap

RHN Satellite::Swap のプローブは Satellite 上で使用可能な空き swap 領域の割合を監視します。 その値が「重大」のしきい値を下回ると「重大」(CRITICAL) 状態を返します。 その値が「警告」のしきい値を下回ると「警告」(WARNING) 状態を返します。
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表D.73 「RHN Satellite::Swap」の設定
フィールド
重大レベルの swap 最小空き領域 (Critical Minimum Swap Percent Free)
警告レベルの swap 最小空き領域 (Warning Minimum Swap Percent Free)

D.10.12. RHN Satellite::ユーザー

RHN Satellite::ユーザーのプローブは Satellite に現在ログインしているユーザー数を監視します。 その値が「重大」のしきい値を超えると「重大」(CRITICAL) 状態を返します。その値が「警告」のしきい値を超えると「警告」(WARNING) 状態を返します。
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表D.74 「RHN Satellite::ユーザー」の設定
フィールド
重大レベルの最大ユーザー数 (Critical Maximum Users)
警告レベルの最大ユーザー数 (Warning Maximum Users)
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